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会計的な視点から「メルマガ」を考える

こんにちは!
いろはの竹内です!

先日、都内をウロウロしているときに、
どうしても仕事で巻尺が必要になり、
下町の小さな金物屋に入ることがありました。

薄暗い店内に、ごちゃごちゃと積み重ねられた金物……。
お店の中は埃っぽく、年老いた老人店主が、
ぼーっと店番で座っていました。

大きな金物の物陰で、私がしゃがみながら巻尺を探していると、
そこに今風の金髪の若者が、ソロリとお店に入ってきました。
で、ボーッとしている老人店主にひと言、

「大麻……ある?」

うっわーーーーーーーーー!
なんなんだよ、この店! 金物屋だと思っていたら、

裏社会の大麻取引所じゃねーか!

びびった私は、
思わずササッと店内に身を潜めました!

運良く店主も青年も私の存在には気がつかず、
さらに話を進めて、

「……大麻が欲しいのか?」
「ええ」
「大きさは?」
「できたら……持ち運びしやすい小型なもので」
「……分かった」

やばいよ、やばいよー!
警察に知らせよか~、どうしようか~!

って、心臓をドクンドクン言わせて、
ビビッていたところ、
その老人の店主がカウンターから出してきたのは、

「はい、タイマー♪」

……「大麻」と「タイマー」を聞き間違えて、
一人、金物屋の店内でドキマギしてしまいました。

ふー、危ないとろこでした。(⇒何が?)

とういうわけで、
今日は、また冒頭のお話とは関係ない、会計的なお話をひとつ。

会計的思考があれば、誰でも金儲けはできる

最近、ネットショップの店長さんから、
よく質問されるのが次の3つのことです。

「プレゼントをもっと開催するべきでしょうか?」
「オークションはどのように開催すればいいですか?」
「メルマガはどのくらい出せばいいんでしょうか?」

これが最近の質問「ベスト3」ですね。

でも、実はこの3つの質問って、
今、この時代にネットショップが「やるだけ無駄な仕事」の
「ベスト3」の仕事でもあるんですね。

例えばプレゼント企画一つとっても、
今、プレゼントに応募するようなお客さんっていうのは、
「なんとしてもタダで商品を手に入れてやる!」っていう人ですから、
「ちょっと興味があるから、この商品応募してみようかな?」という客層とは、
大きくかけ離れるところがあります。
つまり「お金を払って商品を買う人」ではないですから、
こんなお客さんがどんなにたくさん集まっても、直接売上には貢献しないんです。

オークション企画に関しても同じことが言えます。
そもそも「なんとか安く商品を手にいれてやろう!」というお客さんですから、
基本的に、こんな安物買いのお客さんを集めたって、
売上なんかには大きく貢献するはずがない。
さらに、オークションをやったからって「集客」ができるわけでもないから、
直接的に売上が伸びる仕掛けにはならない。

メルマガも同じことが言えますよ。

一生懸命執筆して、そして配信しても、
結局はその商品に対して興味がければ、メルマガなんて読み続けませんからね。
さらに、リピート率がそこそこ高い商品じゃなければ、
メルマガっていう販促ツールは売上には貢献しない。

もっと突っ込んで言わせてもらえれば、
数万件ぐらいの大量の顧客アドレスを持っていなければ、
メルマガで目に見えた売上を出すことはほとんど不可能と思ったほうがいいでしょう。
(もちろん商材にもよりますが)

つまり、ある程度、顧客アドレスを獲得する「広告費」がないお店は、
そもそもがメルマガ戦略には向いていなんです。

「広告費がないからこそ、メルマガ戦略」ではなく、
「広告費があるからこそ、メルマガ戦略」なのです。

リピート性があって広告費が捻出できるネットショップだったら、
最大限活用できる有効性のある販促活動ですが、
リピート性が鈍くて、広告費が乏しいネットショップだったら、
正直、メルマガは効果的な販促活動ではないのです。

というわけで、
「プレゼント」「オークション」「メルマガ」というのは、
一見、ネットショップで王道の3戦略と思われがちですが、
下手をすれば、これほど

「無駄な仕事」に終わる可能性がある販促活動はありません。
(あくまで“可能性”ですからね)

「でも、プレゼントやメルマガで売上を伸ばしているお店ってあるじゃん」

そう反論する人もいると思いますが、そういうお店は、ずっーと昔に
優良顧客をしっかり抱え込んでいるお店だけだと言ってもいいでしょう。
もしくは、常連客を安定的に抱えているお店だから、
売上も安定していて、
広告費が捻出しやすいネットショップのどちらかですって!

決して、今、売上を伸ばそうと思っているネットショップにとって、
良き成功事例になる話ではない。

でもね。

これだけ、この3つの販促活動は
「無駄になりますよ!」と何度も言っているにも関わらず、
ほとんどのネットショップのオーナーが
「プレゼント」「オークション」「メルマガ」は、

ずーっとやり続けるんです。

なぜか?

その理由は「仕事をやっている気持ちになれるから」なんです。

プレゼントページを作って当選者を決めたり、
オークションの入札コメントを読んだり、
メルマガを一生懸命書いたり、

こういう手間のかかる作業でお客様との接触率が高い仕事って、
労働する側に「忙しい気分」を味合わせてくれて、
精神的な安定剤のような役割を果たしてくれるんです。

でも、これじゃあ、いつまで経っても、
売上なんて伸ばすことができないですよね。

だって、どれも売上には貢献している作業ではないんですから(笑)。

試しに、これらの3つの作業を止めてみるといいですよ。
そんなに売上は変わらないと思いますし、
たとえ下がったとしても、作業量に比べたら微々たるもんですから。

いいですか?

みなさんが目指さなきゃいけないのは、
「いかに効率よくお金を稼ぐか?」なんです。
メルマガを書いたり、プレゼント企画を開催したりするのは、
あくまで「手段」であり「目的」ではない。

もっと言ってしまえば「ネットショップ運営」自体が、
そもそも「お金儲け」で効率が悪い可能性だってある。

「忙しいこと=お金儲け」
「やりがいのある仕事=お金儲け」
「ネットショップの仕事=お金儲け」

と、「会計的思考力」がないと、
「感情的思考力」で常に勘違いしながら仕事をしてしまうのです。

「お金儲け」というのは、最終的には「効率」を目指す作業です。
10円の投資で100円儲ける話を、
いかにして、10円の投資で1000円儲ける話にするのかが、
「お金儲け」で大切なことなのです。

だから、最小限の作業量で、最高の利益を出すためには、
やはり、一度は自分の仕事を数値化して、
「会計的思考力」で、作業を見直す必要があるんだと思いますよ。

その「効率」の答えが、次週発売の「会計本」で明らかになります!

みなさんの「今」の仕事を見直すターニングポイントになりますので、
4月21日(火)の発売日をご期待あれ!

すっげー、カンタンに読めますからね!
会計が苦手な人でもご安心を!

編集後記

4月はなんとなく景気の底打ち感があって、
ちょっと落ち着いた感じがあるんですが、
5月になると、いろいろな上場会社の決算が発表されて、
どどーっと、また景気が悪くなるんでしょうね。

おそらく、5月にいろいろ潰れる会社が出てくるんでしょうね~。
特にホームページ運営で気をつけなくてはいけないのが、
『ページ制作会社』と『システム会社』です!

サービスがそもそも景気に左右されやすいから
カンタンにキャッシュが回らなくなって、

あっけなく倒産してしまう可能性がありますからね!

例えば、ネットショップのカート機能の会社なんかに倒産なんかされた暁には、
そりゃあ、作業に急ブレーキがかかって、目も当てられなくなりますよ!

だから、取引する前、及び取引中の会社で、

「なんか、最近、アフターサービスが悪くなったなぁ」
「この会社、売り込みが激しくなったなぁ」
「この社長さん『儲かっている』や『調子いい』を連呼している」

こんな状況に心当たりがある場合は、
一度、帝国データバンクで調べてみるといいですよ。
一軒あたり2~3万円ぐらいで調査してもらえますから。

もちろん、書いていることを全て鵜呑みにはできませんが、
中には決算書がついてくる会社もありますので、
その会社の状況が冷静に把握できて、事前に危険回避することができますよ。

そう言う意味でも、この時代、
「決算書」とか「会計」とかのノウハウがなければ、
生き残るのは難しいかもしれませんね!

では、来週の火曜日、パソコンの前でお会いしましょう!

今回の本は過去に出した15冊の中で、
一番気合を入れていますから!

乞うご期待です!

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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