こんにちは。いろはの竹内です。
次女が突然「一人暮らしを始める」と言い出して、
親が「えっ?」と驚いた翌日には、
一人で不動産屋に行って、物件を決めてきたんですね。
「もう契約してきたのか?」
「うん」
「いろいろ不動産屋を回ったのか?」
「最初の不動産屋で決めた」
「いくつか物件の候補があったのか?」
「最初に見せてくれた物件で決めた」
「部屋は見せてもらったのか?」
「間取りを見ただけで決めた」
ふー。
親としていろいろ教育してきたつもりですが、
部屋の選び方を教えるのを忘れていました。
やれやれ。
スピード感って大事ですね♪(ほどがあるだろ)
ということで、本日のメルマガは、
「『一流』とは何ぞや?」
という話をさせていただきます。
いやー、WBCの日本代表、優勝おめでとうございます!
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「うちの会社にはダルビッシュ選手がいません」
WBCで日本代表が優勝したことで、ビジネスマンの間では、
チームビルディングやコーチング術が注目されています。
「部下を信じることが大事だ!」
「部下と対等なパートナー関係を築くことが重要だ!」
「コミュニケーションを取って楽しくやることが大切だ!」
などなど、今回のWBCで若い選手たちが
イキイキとプレイをしているのをみて、
「俺もあんなチームを作りてぇなぁ」
と思った経営者や上司は少なくないと思います。
でも、冷静に考えて下さい。
今回のWBCのメンバーは、
どのくらい一流かといえば、
たとえば、2019年度の高校・
約5万5000人いて、そこからドラフトで指名された選手は、
育成選手、社会人も含めて、
たったの107人しかいません。
確率でいえば0.19%。
さらにプロ野球選手はセ・パ合わせて900人ぐらいいて、
その中からベスト30選手を選ぶわけですが、
日本代表のメンバーにはメジャーリーガーも入ってくるので、
実質、トップ3%よりも、さらに狭き門を潜り抜けなければ、
日本代表には選ばれないということになります。
おまけにポジションは1つしかないわけですから、
そこでの争いは熾烈を極めます。
たとえば、ピッチャーの場合、
その後、
さらに0.1%の戦いを勝ち抜いてきたツワモノの野手を相手に、
2桁勝利を何回も取らなければ、日本代表には選ばれません。
つまり、「WBCのマウンドに立つ」というのは、
天文学的な確率を突破してこなければ、
実現できない“一流の場”だったりするんです。
いいですか?
この尋常ではない競争の激しさを考えると、
WBCの日本代表のメンバーは、
ホンモノの一流の選手であることは明らかだと思います。
ですが、同時に、そんな一流の選手をマネジメントする話が、
果たして日本の中小企業の組織論で役立つのかと言えば、
ちょっと違うんじゃないかと思うところがあったりするんですね。
たとえるなら、「ビジネスの日本代表」という条件で考えて、
東証プライム市場1800社の中から、
「お前ら、1年で世界一の売上の企業を作れや」
と指示を出して、
そんな厳選したメンバーであれば、
実績もあるし、センスもあるし、運も持っているから、
相手のことを信じても、
対等のパートナーとして話し合っても、
食事をしながら、楽しくコミュニケーションを取っても、
おそらく目標の数字を何倍も上回るような業績を、
カンタンに叩き出してくれるんだと思います。
しかし、現状、自分たちの会社で働く仲間たちは、
日本を代表するビジネスマンでもなければ、
数パーセントの確率を勝ち抜いてきた優秀な人間でもなく、
腰を抜かすほどの実績を叩き出してきたスタッフでもありません。
ごくごく一般的な高校や大学を卒業した、
“フツーの人”でしかないんです。
そんな人たちに、
日本を代表する一流の人と同じようなマネジメント術を用いていも
うまくいくはずがありません。
同じように、自分の会社の上司や社長に、
「ダルビッシュみたいな先輩だったらいいなぁ」
「栗山監督みたいな社長だったらいいのになぁ」
と、そんな夢を抱くことも、
自分たちが日本を代表する一流のビジネスマンではない以上、
“ないものねだり”になってしまうところがあるんだと思います。
さてさて。
みなさんは、今回のWBCを見て、若い世代との付き合い方とか、
コミュニケーションの取り方とか、
いろいろ考えさせられたりしましかた?
もちろん、ビジネスに活かせるような、
役に立つマネジメント術もあったかもしれませんが、
そもそも、自分自身も、自分の部下も、自分の会社の社長も、
「日本を代表するような一流の人間ではない」
という現実を、ちゃんと直視する必要があるんだと思います。
たとえるなら、草野球の練習にも真面目に参加しない人に、
毎日のように「一塁ベースはこっちだよ」と教えているのに、
試合の度に、
1年通じて何試合も野球をやっていかなくてはいけないのが、
今の中小企業の現実だったりしますからね。
おまけに監督である社長自身も、野球のルールを知らなかったり、
マウンドに勝手に犬を放し飼いしたりして、
カオスな環境を作って、自ら足を引っ張ったりしていますからね。
しかも、中小企業だけのリーグで戦うのであれば、
まだ勝ち目はありますが、ビジネスの世界は
一流の選手を集めた大企業や、海外のIT企業と、
同じリーグで戦わなくてはいけません。
試合をする前から、選手と監督が、
「あー、こりゃ勝てねぇや」
と、やる気が失せてしまう気持ちも、
しかし、それでもこの“無理ゲー”の世界を、
命がけで戦わなくてはいけないのが商売ですから、
プロ野球の世界も厳しいですが、
同じぐらい、
★竹内謙礼のYouTube
『部下の相談の乗り方』
https://www.youtube.com/watch?
編集後記
以前、サラリーマンをしている頃に、
あるスポーツの元日本代表監督の講演会で、
「部下は褒めて育てる」
という話を聞いて、えらい感動して、
すぐに会社に戻って、部下を褒めまくったことがあったんですね。
ですが、3か月も経たないうちに、
次第に仕事の言い訳が増えていき、
対人関係がぐちゃぐちゃになって離職者を増やし、
自分の部署の業績を急落させてしまったことがありました。
当時のことを冷静になって考えると、
部下が一流ではなかったことはもちろんのこと、
同じぐらい、
上司の私も一流ではなかったんだと思います。
それ以来、組織論で誰かの成功体験を聞くときは、
・会社の規模
・社長の気質
・業種
・従業員のレベル
・給与
・立地
これらの背景を踏まえた上で、本当に役立つ組織論なのかどうか、
冷静にマネジメントの話を聞くようにしています。
結局、チームビルディングやコーチング術は
職場環境と個人差に左右されやすい案件なので、
実力がないコンサルタントが、
ノウハウ自体が参考にならないケースも多いので、
耳障りの良いことをペラペラと語る人よりも、
中小企業の対人関係で地獄を見てきた社長さんの話のほうが、
何倍も役に立ったりするところがあります。
ノウハウを得る私たちのほうも、
語る人以上に、
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