こんにちは。いろはの竹内です。
9月6日に発生した北海道胆振東部地震において、
被災された多くのお取引様、関係各位
並びにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今年は災害の発生が異常なくらい多いです。
・1月~2月にかけての「平成30年豪雪」
・4月9日に発生した震度5強の島根県西部地震
・6月18日に発生した震度6弱の大阪府北部地震
・記録的な猛暑により7月に133名が死亡
・西日本を襲った平成30年7月豪雨
・近畿地方に甚大な被害をもたらした台風21号
・9月6日に発生した北海道胆振東部地震
1年間で過去にないぐらいの自然災害が発生しており、
「日本はどうなってしまうんだろう」と、
不安な気持ちを抱えている人も多いと思います。
今回のメルマガでは、
その点の「災害」と「消費」の関係性について、
少し元気になれるようなお話をお届けできればと思います。
「災害」と「消費」の関係
今回、日本で様々な震災が連続して発生していますが、
日本列島全体に昔のような「自粛ムード」が起きていないことに、
私はちょっと驚かされたところがありました。
昔ならこのような甚大な災害が発生した直後は、
日本全体で消費に大きな影響が出るものでした。
しかし、人が災害に慣れてしまったのか、
それとも連続して災害が発生しているために、
ひとつの災害に対して忘れる速度が速くなってしまっているのか、
理由はよくわかりませんが、どちらにせよ、
今後、東日本大震災の時のような買い控えが発生するような事態は 、
かなり低いのではないかと予想しています。
もちろん、被害にあわれた地域に関しては、
局地的な消費低迷が発生するかもしれません。
しかし、過去の震災にあわれた被災地の景気の動向を見てみると、
必ずそこには復興需要が発生して、
地元経済は急速な回復を見せるのが常となっています。
また、被災された人たちも生活の不便や将来的な不安で、
一時的にお金を使うことをやめてしまいますが、
その反動で1~2カ月後にはお金を一気に使う
“反動消費”が発生するので、1年間をトータルでみれば、
そこまで企業の売上に大きな打撃を与えるほどの
売上低迷のような事態には陥らないことのほうが多いといえます。
事実、東日本大震災後に景気が回復するまでは、
数カ月しか要しませんでしたが、
2014年の消費税増税に関しては2年以上経っても
いまだに景気回復の糸口が見えないほど消費に影響を与えています 。
つまり、災害による経済への影響よりも、
政策による経済への影響のほうが大きくなるのが、
日本の災害における経済の実態だったりするわけです。
いいですか?
今は災害直後のため気持ちは前向きにならない状況かもしれません 。
実際、私も東日本大震災が発生した直後は、
「もう俺のビジネスはおしまいだ!」という投げやりな気持ちにな って、
何日も仕事をせずに、家で不安に震える日々を過ごしました。
しかし、当時、仲の良かった海外の投資家の方に、
「災害が発生した国は、その後、必ず特需が起きる」
という励ましのアドバイスをもらい、
それを信じて、震災後はボランティアに積極的に参加して、
同時に仕事にも精力的に取り組んで、がむしゃらに走り続けました 。
結果、振り返れば、あの震災を機に、
自分の考え方や事業のあり方は大きく好転したといえます。
こんなちっぽけな私の経験談が、
みなさんを元気づける言葉に繋がるとは思いませんが、
少なからなず、被害にあわれた地域のみなさんは、
前を見て、勇気を出して立ち上がって突っ走れば、
ビジネスという一部の局面だけに限っていえば
短期間で回復していけるのではないかと思っています。
いつもお世話になっている大阪も、そして大好きな北海道も
日本全国民がめいいっぱい支援しますので、
なんとかこの危機を乗り越えていってもらえればと願っています。
どんなに遠くに離れていても、
掴んでいる手は、絶対に放しませんからね!
編集後記
おそらく北海道に関しては
ご存知の通り「美味しいもの」の宝庫となりますので、
年末商戦のギフトやセール、物産展や飲食店に関しては、
空前の特需が起きると予想しています。
多くの国民に愛されている北海道は、
東日本大震災以上の応援を全国から受ける可能性があるので、
流通や観光、飲食のビジネスにかかわっている人は、
それも見据えて早めに準備を行った方がいいと思います。
大阪に関しては関空の被害により、
訪日客の減少が懸念されていますが、
関空が完全回復した次第、すぐに訪日客は戻ってくると思います。
「災害が続く日本に対して訪日客の多くが敬遠するのではないか」
と懸念するアナリストもいますが、
東日本大震災以降、日本は災害が多い国だということを
すでに訪日客の多くが理解していますので
旅行を手控えるほどの影響は出ないと思います。
もちろん日本の経済の構造が大きく変わるわけではないので
極端に景気が回復することはないと思いますが、
少なからず年末に向けて消費が低迷する可能性はほとんどなく、
景気が回復するタイミングも考慮すれば
例年よりも年末商戦は“やや良い”という予想を私は立てています 。
だから、もうちょい辛抱が必要かもしれませんが、
なんとか前を向いて、進んでいってもらえればと思います。
我ら商売人が暗くなってしまったら、
明るくなる未来も明るくなりませんからね!
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