こんにちは。いろはの竹内です。
先週、メルマガでお伝えした通り、
1日で引っ越し先を決めてきた次女の物件ですが、
なかなかトンチンカンな内容だったので、
親として部屋探しのアドバイスをすることにしたんですね。
「じっくり探せばもっといい物件があるぞ」
「その逆で、ないかもしれないじゃん」
「・・・」
「探すのに時間をかけたら、不満は出なくなるの?」
「・・・」
「どんな物件でも不満は出るよ」
「・・・」
「住む場所なんて慣れだよ」
「・・・」
「ことわざでも“住めば都”って言うじゃん」
住む前から都にしてはいけません。(最寄り駅まで徒歩2時間♪)
ということで、本日のメルマガは、
「仕事ができる新入社員とは」
という春らしくて、物騒なお話をひとつ。
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今と昔では「仕事の内容」が違う
「新入社員の能力が年々下がっている」
そんな言葉を社長さんからよく耳にします。
たとえば、
仕事の「報連相」ができない。
作業の確認がいい加減。
コミュニケーション能力が乏しい。
などなど、「社会人としてどうなの?」という人材が、
年々増えていることを懸念する人が多くいます。
しかし、よーく考えてみると、
「能力が下がっている」のではなく、
「仕事が難しくなっている」
というのが、現状なんだと思います。
20年以上前にさかのぼると、
景気も良かったので、モノを簡単に売ることができました。
社会や組織の構造もシンプルで、
スキルや知識の分断化も今ほど進んでいなかったので、
接客や販売、製造業でも覚えることは少なく、
働き手も多かったので、
また、一昔前までは経営者や上司も、
新入社員の細かいところまで気を配ることができました。
しかし、
昔のように後輩に「ちゃんと教える」という行為ができず、
結果、新入社員に対して「能力が下がっている」
正当なコミュニケーションが取れず、せっかくの優秀な人材を、
使い潰してしまう事案が増えてしまっているのです。
いいですか?
今後、新しく採用する社員に対しては、
「仕事ができる」
なぜならば、今の複雑で高度になった仕事を、
大学を出たばかりの子が、“そつなく”
くわえて、それらのノウハウや知識を、
“そつなく”教える先輩社員も育っていませんし、
その現状を“そつなく”見極める経営者も少ないので、
そのような厳しい環境下で、新入社員に仕事をぶん投げておいて、
「はぁ~、今年の新卒はダメだなぁ」
とため息をついて嘆くのは、
肝心なのは、新しい人材の1人1人の能力をしっかりと見極めて、
仕事のレベルを2段階ぐらい落としたうえで、
自分自身も新しい知識を学ぶ謙虚な気持ちを持って、
新入社員の教育に携わっていかなければいけないんだと思います。
自分が新入社員の時代と、今の新入社員の時代とでは、
教える仕事の内容が仮に同じだったとしても、
使う方法やレベルがまったく違う現状を考えれば、
もう少し、若い社員への“寄り添い方”を
既存の社員や経営者は考える必要があるんだと思います。
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編集後記
最近、人材採用のページで、
「うちの会社は、社員がキラキラ輝いています!」
的なコンテンツを出す企業が増えています。
新入社員にやりがいを聞くインタビュー記事を作ったり、
スタッフが仲良くプライベートで遊ぶ動画をアップしたり、
YouTubeで上司と楽しそうな掛け合いをしたり、
そんな採用コンテンツを目にする機会が増えていますが、
実際、そういう採用のSNSや動画を見て、
「私もこの会社で働きたい!」
と思ってくれる大学生が、どのくらいるかといえば、
ちょっと疑問に思ったほうがいいと思うんですね。
そのようなコンテンツが企業によって「作られたもの」
デジタルネイティブの世代は十分に理解していると思うし、
逆にキラキラすぎる会社の雰囲気は、
「馴染めなかったらどうしよう」
「対人関係が面倒くさそう」
「無理して仕事をしていそう」
と、今の社会を取り巻く現状を考えれば、
距離を取ってしまう若い世代も少なくないと思います。
これからは「優秀な人」を採用するのではなく、
「フツーの人」を集めて、そこから育てていく時代なので、
できるだけ幅広く、多種多様な人材を集めて、
そこから選抜して、育てていく方が、
優秀な人材との巡り合わせが良いのではないかと思います。
むしろ、今の“キラキラ採用ページ”を見て入社してくる社員は、
情報を慎重に見極める能力や、
自分自身を客観的に判断できる能力に欠けている可能性があるので
もしかしたら、採用ページのコンセプト作りの段階から、
間違った人材を採用している可能性もゼロとは言い切れないところ
「優秀な人材=キラキラしている会社に就職する」
もっと自分の会社の見せ方や、欲しい人材への訴求方法などを、
真剣にマーケティングしていく必要があるんだと思いますよ。
★情報交換会にも出席します。
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