経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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「事業拡大」は今の時代にあっているのか?

こんにちは!
いろはの竹内です。

正月に久しぶりに地元に帰って、同級生と新年会をしていると、
いつのまにか、AKB48の話題になり、

「前田敦子と大島優子は、どちらがかわいいか?」

という、41歳にして、非常に熱いディベートが展開されることになりました。
しかも、たちが悪いことに、かなり酒が入っていて、

「あっちゃんの悪口言う奴は表に出ろ!」

と、前田敦子を推しメンの友人(大手銀行勤務)が大声を出したために、
店からつまみ出されそうになり、
さらには、隣の席の中年集団から、

「そのディペートに、私たちも参加していいでしょうか?」

という、よくわからない参戦者も現れて、
最終的には10人ぐらいの集団で、

「ポニーテールとシュシュ」をデタラメの振り付けで歌い、
熱い友情に包まれた正月を過ごしました。

帰り道に友達(外資系企業勤務)に、

「来年の正月は、パフュームの3人でディペートやろうぜ!」

と、誘われましたが、

しばらくは、地元には帰らないようにしたいと思います。

さて、みなさんは、正月にどの芸能人でディペートをしましたか?
(社会人は芸能人でディペートはしません)

本日は、そんな芸能ネタはさておき、
ちょっと怖いネタをひとつ。
みなさん、このニュース見ました?

■千葉県、初の人口減少 東京圏1都3県も人口減時代に
http://www.asahi.com/national/update/0108/TKY201201080360.html

縮小か? 海外進出か?

さて、先述した記事によると、
どうやら千葉県が東京圏の1都3県の中で、

初の「人口減」に突入するらしいんですね。

もちろん、東日本大震災の影響があったり、
原発の「ホットスポット」の話題とかあったので、
千葉県の人口減少が一時的なものかどうか分かりませんが、

昨年10月には高齢者の死亡数が、出生数を逆転して、
本格的な人口の“自然減”に突入していることを考えれば、

おそらく、今後、少しずつ千葉県の人口は減っていくんだと思います。

さらに、埼玉、神奈川、東京都も、
2010年後半から2020年あたりから人口が減少していくと予測していますが、
今回、千葉県が予想より7年早く人口が減少している現状を考えれば、
2010年の中盤ぐらいから、首都圏の人口が少しずつ減少していくんだと思います。

「わー、将来的に人口が減少していくって、恐ろしいよねぇー」

なーんて、他人事だと思っているそこのアナタ!
今年、何年だと思っているんですか?

2012年ですよ、2012年!

「2010年中盤」ということを考慮すれば、
少なくても、首都圏の本格的な人口減は、
あと10年以内には必ずやってくるし、
地方都市の人口減は、今後はもっと勢いよく加速していくんだと思います。

そうなると、「事業拡大」とか「売上アップ」とか、
そんなことを言っている場合じゃないですよね。

だって、人口が減って、お客さんの数も減っていくんですから、
当然、自分の顧客も減っていくに決まっています。

もちろん、市場を“奪い合う”という戦略もいいんですが、
そのような“奪い合い”になると、

得てして、中小企業よりも企業体力のある、
大企業が有利になってきてしまいます。

そう考えると、ですよ。

そのような人口減の市場では、もしかしたら、
「事業拡大」とか「売上アップ」という戦略自体が、

「今の時代にあっていない」

と考える方が、
もしかしたら、まともな考え方なのかもしれません。

それに気付いた企業は、
昨年当たりから、事業の拡大という路線から、
「適正規模」に会社の大きさを調整していく販促に、重点を置き始めています。

私の「2012年売れる販促企画、キャッチコピーカレンダー」にも収録していますが、
昨年当たりから、多くの企業が「適正規模」の修正にむけて動き出しています。

一部抜粋して紹介しますが……。


・マルエツが140平方メートル前後の「超小型店」を展開

・オートバックスは新規120店舗のうち80店舗は標準店の6割ぐらいの大きさに。

・吉野家が販売機を導入。店舗を改装して歩行数を制限。メニューを絞り込んで簡素な運営に改善。

・メガネ「JIN」を運営する「ジェイアイエヌ」は、月に3700時間の接客以外の作業が2400時間に短縮。
 在庫回転率が35回と3年前の3倍に。

・アニメーション制作会社「ユーフォーテーブル」は徳島県に移転。環境重視。町ぐるみのアニメイベントも展開

・愛知県の焼肉店「かわちどん」は、全3店で50人が働くが、うち98%が学生。
 アルバイトで朝礼や終礼を行い、店舗会議にも出席。店長にアドバイスも行う。


他にもカレンダーのレジュメに、具体的な数字を出した事例を多く収録していますが、
このような感じで、5年、10年先を考えている会社は、
迫ってきている「人口減」にむけて、
少しずつ売り方や組織のあり方などの、見直しを始めているんですね。

いいですか?

いくら「人口減」と言っても、
急激に売上が落ち込むことはないと思います。

しかし、人口減で顧客の奪い合いが起きる以上、
5年、10年先に、

・自分は戦って“勝ち残るのか”?

・戦いを回避して“生き残るのか”?

この方向性だけは、しっかりと今年の「2012年」には決めなくてはいけません。

このような「そのときになったら、なんとかするよ」という話で、
事前に準備をしなくて生き残った会社は、

残念ながら過去にありません。

「土地のバブルがはじけるかもしれないけど、そのときなんとかするよ」
「ネットショップの競争が激しくなるかもしれないけど、なんとかなるよ」
「売上がどんどん下がっているけど、どこかで下げ止まりになるよ」

こんな感じで“見て見ぬふり”で過ごせるほど、
今の日本の経済状況は、安泰ではないんです。

そう言う意味で言えば、実は選択肢はほとんどなく、

人口が増えている海外に進出して、事業を拡大していくか、
人口が減る日本で、事業を縮小していくか、

この2択が迫られているのが、
今の日本の中小企業の現状なんだと思います。

「海外にも進出しないし、事業を縮小していく予定もない。でも売上は拡大していく」

そういう“空想話”が好きな企業の経営者は、

もしかしたら、今年の正月の、一番の“幸せ者”なのかもしれません。

■人口減に対応した「海外進出」と「適正規模の事業改善」の販促ネタを含んだ、
2012年の「売れる販促企画とキャッチコピーカレンダー」を販売中!

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https://e-iroha.com/calendar2012/index.html

編集後記

職場には「同じミスを何度もする」という人が必ずいます。

・何回注意しても、同じミスを繰り返す。
・何度も同じことを聞いてくる。
・ミスの改善の応用が、まったくきかない。

こんな感じで、いわゆる“抜けちゃう人”というのは、
みんなの足を引っ張りながらも、
なぜか図太く、職場にい続けるものなんですね。

ちょっと注意深く仕事をして、
少し相手のことを考えながら行動すれば、
このようなポカミスは、すぐに改善されると思うんですが、

この手のミスを繰り返す人は、
なぜか、何年経っても、同じミスを繰り返し続けるんです。

私もサラリーマン生活が長かったせいか、
このような特性をもった上司、同僚、部下と、よく仕事をしてきましたが、
最近になって、「同じミスを繰り返す」ということは、

「治らない」ことなんだと、割り切り始めています。

さすがに私も41歳になってくると、
長く付き合っている人が多くなっていることもあり、

その人がミスを何度も繰り返していた当時から、
10年、20年経っているので、そのような特性を持った人達の、
「その後」を見れるようになったんですが、

その結果、
やっぱり、「同じミスを繰り返す人」というのは、
10年、20年経っても、

「同じミスを繰り返している」という現実に、最近、気付いたんです。

これは学習して直すものでもなく、
身体に叩き込むものでもなく、
おそらく、その人の「性格」なんだと思います。

もちろん、頑張ってポカミスが「治った人」もいるかもしれませんが、
そのような期待を持って、ミスを繰り返す人と接してしまうと、
精神的に注意している方が疲れてしまうことが多々あるので、

ある意味、「同じミスを繰り返す人」に関しては、
長い目で見てあげて、
その人の適正部署を見つけてあげたり、
ミスがあまり他の人に影響を与えない仕事をさせたりして、

もっと別の視点で雇用してあげるのが、
会社のためでもあり、その人のためになるんだと思います。

その人が変われないのであれば、
周囲の人が変わってあげるしかありませんからね。

世の中、仕事ができる人が全てではありませんし、
「そんなミスを繰り返す人、いるよねー」と言っている本人が、
実は、ミスを何度も繰り返している人の可能性もありますからね。

人の育成って、やっぱり難しいんです。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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