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勝つためには、戦わないこと

こんにちは。
いろはの竹内です。

さて、私、今、仕事の関係で中国の上海に来ています!

1年間、中国語を学習したので、
さすがにコンビニぐらいでは通じるだろうと思って、
今朝、中国人の店員がいるコンビニに肉まんを買いに行ったところ、

「この肉まん下さい!」

「これ?」

「そう、コレ!」

「これ?」

「だから、これ!」

「これ?」

「コレだって!」

「これ?」

「ちがう、コレ?」

「コレ?」

「コレだって言ってるでしょ!」

って、叫んだところ、

全部で5つの肉まんを店員から渡されました(涙)

ええ、完全にコミュニケーションが取れておらず、
「これ」って言った分だけくれるなんて、
なんて、優しい店員さんなんでしょう・・・。

というわけで。

そんな1年間の学習期間を、ドブに捨てたような体験談は置いておいて。
今日のお話は、「市場」についてのお話です。

さて、みなさんが戦っている市場は、
本当にあなたの会社にとって、適切な市場ですか?

究極の「戦い方」

さて、みなさんは、今、経営や営業で何に悩んでいますか?

「海外からの類似商品が出回っていて、まったく売れないよ」
「価格競争が激しくて・・・」
「広告費がぜんぜん足りなくて」

いろいろな理由で、辛い思いをしていると思います。

でも、実際のところ、これらの「悩み」というのは、
「競争」が起きているから悩むわけであって、
「競争」がなければ、「悩み」は発生しないことになるんですね。

・競争がなければ、値下げの競争もない。
・競争がなければ、広告を出す必要がない。
・競争がなければ、似たような商品も出てこない。

つまり、「競争」がない市場で戦うことが、
もっとも市場で勝てる理由のひとつなんです。

だから、販促費をそんなに出せない小さな会社や、
人材や商品力に乏しい会社は、
事業を始める最初のスタートダッシュの段階で、
「競争のない市場」で商売をすることを、まずは考えなくてはいけません。

また、現時点で経営にヒーヒー言っている会社も、
できる限り、今の競争の激しい市場から早めに撤収して、
「競争」が起きていない市場で、新しいビジネスを展開しなくてはいけません。

つまり、究極のところ、

「戦わないこと」

これが、商売で最も最良で最強の手法なんです。

いいですか?

「年末商戦」は、確かに小売業にとって重要な商戦だと思います。

しかし、この「商戦」という“戦い”に参戦している以上、
いつまでも、この辛い「競争」は続くわけであって、
やがてその競争は、
企業を疲弊させるだけの、消耗戦へと姿を変えていく可能性があります。

「年末商戦」の結果で一喜一憂するのではなく、
「年末商戦」から学んだ、商売と企業の将来性と真剣に向かい合って、
“次の一手”を考えることが、
年末のこの時期に、経営者に求められる判断だと私は思います。

「競争のない市場」というのは、
残念ながらそう簡単には見つかりません。

でも、その市場を「見つける苦労」から逃げることを続けていれば、
やがて、そのしっぺ返しは、
時間とともに、必ず自分の身に降りかかってきます。

年末商戦が落ち着く来週あたりから、
自分の会社の「未来」について、
ゆっくりと時間をかけて、真剣に考えてみるのもいいと思いますよ。

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編集後記

さて、上海で仕事の空いた時間に、
中国語の語学学校に通っているんですが、
そこで、マンツーマンで中国人の先生がついてくれているんですね。

で、まずは「雑談から始めましょう」ということで、
先生と会話が始まったんですが、

「先生は、日本に興味がありますか?」

「ありません」

「休みの日は何をやっていますか?」

「休みの日も仕事しています」

「趣味はありますか?」

「ありません」

「スポーツは何かやっていますか?」

「やっていません」

「中国で美味しい料理はありますか?」

「人それぞれです」

先生・・・雑談にならないよ・・・。

はぁ~。上海の中国語の先生は手ごわいです。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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