さて、東南アジア視察旅行2日目。
翌朝、朝4:00にロビーに集合して、
LCCのエアアジアでマレーシアへ。
最初に話を伺いにいったのは、
マレーシアで雑貨や家具のネットショップを運営する
「ミルクアディール」。
時間がなかったので、ホテルのレストランでミーティングです。
驚いたのが、注文の66%が、
首都のクアルランプールからの注文だという点。
マレーシアの富裕層が、
首都のクアルランプールに集中してしまうため、
このような歪な消費構造になってしまうそうなんです。
で、最後にミルクアディールの社長さんと記念撮影。
記念に私の著書をプレゼントしたのですが、
逆さに読み始めて、
「日本語は難しい」
と、顔をしかめていました。
さて、次に伺ったのが、日本でも健康食品のネット通販で有名な
「爽快薬局」
こちらも、時間がなく、
ランチを食べながらのミーティングとなりました。
話を聞いた限りでは、中国やアメリカと比べて、
マレーシアは日本の健康食品が仕入れやすい印象。
日本商品ブランドの人気が高いので、
他の諸外国に比べて、販売チャンスは大きいと思います。
次に伺ったのは、東南アジア6ヶ国で、
アパレル商品を大規模に販売する「ラザーダ」。
景色の良いキレイなオフィスでミーティングです。
ドイツの投資会社、
ロケットインターネットの出資を受けていることもあり、
スタッフは欧米の人がほとんど。
物流拠点を各国に構えて、即日配送を展開して、
メーカーに倉庫を貸し出しするスタイルは、
amazonにとても似ているビジネスモデルといえます。
このミーティングが終わると、
すぐにタクシーに飛び乗って次の訪問先に移動!
向かったのが、
アジア系の女性ファッション商品を取り扱っている
「ファッションバレット」
こちらの社長さんが、学生の頃、
イギリスに留学して、今の奥さんと知り合い、結婚。
その奥さんが、アジア系のファッションを紹介する
ブロガーとして人気者で、
そのトラフィックを利用して、ネットショップを立ち上げて、
年商で1億8000万円の大型サイトに成長させたという、
非常に微妙な立志伝を持つ会社です。
今現在も、奥さんのブログから
15%のお客さんが、流入してくるらしく、
「事業が終わるときは、嫁と離婚する時だ」
と、これまた、日本では聞いたこともない、
経営格言を私に教えてくれました。
さて、その日の最後の訪問先は、
金融商品の比較サイト「アイマネー」。
ご覧の通り、こちらの社長さんもお若い。
SEOを駆使して、住宅ローンやクレジットカードの、
コンテンツを増やしてお客さんを集客。
そこでクライアントとお客さんが契約した場合に、
手数料を受け取っていくのが、アイマネーのビジネスモデルになります。
日本でいうと、アフィリエイトに近いビジネスモデルといっていいでしょう。
コンテンツは、元新聞記者やプロのライターに文章を書かせており、
「素人に、客が呼べる文章は書けないよ」と社長さんはおっしゃっていました。
また、日本と同様、SEOの難易度が上がっていることを嘆いており
良いコンテンツを作ることが、
最強のSEOの施策になるという点においては、
日本もマレーシアも同じといっていいでしょう。
さて、その後、ホテルに一旦戻り、
打ち上げと称して、全員でクアルランプールの街に繰り出しました。
地下鉄に乗り、
たどり着いたのが、名物のペトロナスツインタワー。
照明がぼんやりしていて、とても幻想的な風景です。
感慨深い思いで眺めていると、横にいた実藤氏が、
「これと同じ風景を、ファイナルファンタジーで見たことがあります」
と、これまた意味不明な言葉で、
その場の雰囲気をぶち壊してくれました。
その後、近くにある大型ショッピングモールに移動。
このクソ熱いマレーシアで、
なぜか、ユニクロがダウンジャケットを売っていたり、
スポーツ用品店に、
お笑い芸人ノッチそっくりの店員がいたり、
それなりにマレーシアのショッピングモールでは、
刺激的な発見が多々ありました。
最後は、スタッフ全員でマレーシア料理を堪能。
食事をしながら、実藤氏に問いかけました。
「これでマレーシアともお別れだな」
「ええ、短い間だったけど、楽しかったですね」
「俺、短期間だけど、マレーシアが好きなったよ」
「あ、竹内さんもですか? 俺もですよ!」
「ホントか?」
「はい、あまりにも気に入りすぎちゃって……」
「サッカーのマレーシア代表のユニフォームを買いました」
「・・・キミはバカかね?」
「安心してください」
「へ?」
「竹内さんのユニフォームも買ってあります!」
「俺・・・そこまでマレーシアのこと好きじゃないんだけど」
といいながら、張り切って、
こんなポーズや
こんなポーズまで撮って、
マレーシアの夜を楽しみました♪
最後に、アイ・エム・ジェイのみなさんと別れて、
ホテルにて解散。
明日は実藤さんと二人で、タイに向けて出発です。
「実藤君、明日はバンコクだね」
「ええ」
「土日でも、企業視察できるのかな?」
「さぁ」
「俺、タイは初めてなんだよねぇ」
「・・・」
なぜか、言葉が少なくなる実藤氏。
その時は、まだ、私は実藤氏の
秘めた「野望」を知る余地もありませんでした・・・・・・。