経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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消費税アップよりも100倍大切なこと。

こんにちは。いろはの竹内です。

さて、以前からこのメルマガで言ってました、
消費税アップに向けた販促テクニックの本が、

ようやく、双葉社さんより発売されることになりました!!

その名も、

『消費税アップを逆手にとる販促テクニック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575154210

ええ、公正取引委員会にぶっ飛ばされそうなタイトルです。

消費税アップに関する基礎知識から、
みなさんが、今、一番気になる「外税」と「内税」の価格表記の対応、
そして、売上を左右する「駆け込み需要」と「買い控え」による販促対策まで、

1回目の消費税アップの1989年と、2回目の1997年のデータを徹底調査して、
さらに、2015年10月1日の2回目の“軽減税率”の対策まで、バッチリ公開しています!

「えー、たった3%の消費税アップで、駆け込み需要なんて起きないでしょ?」

そう思ったそこのアナタ!
このリサーチ調査を見たら、絶対に悠長なことは言ってられませんよ!

★消費税アップ直前に100名に聞いたら、3割が「駆け込み消費する」と回答。
https://e-iroha2.com/bokan-magazine/1980/

と、そんなわけで、今回は消費税本発売記念として、
このリサーチ結果について、いろいろとお話を・・・。

「内税」よりも「外税」よりも大切なこと。

今回、弊社独自で楽天リサーチを活用して、
全国の男女100名に対して、消費税に関する消費動向のリサーチ調査を行いました。

★消費税アップ直前に100名に聞いたら、3割が「駆け込み消費する」と回答。
https://e-iroha2.com/bokan-magazine/1980/

この中で、みなさんのビジネスに直結しそうな話は、
おそらく、『価格表記』のことだと思うんですね。

「外税」で行くべきか、「内税」で行くべきか……。

今回の『100名に聞きました~』リサーチ調査の『Q7』を見てほしいのですが、
一番人気の価格表記は、「1980円」の価格の場合、

■1位 「2036円(本体価格1980円+消費税56円)」

このように総額と消費税と本体価格の“フル表示”がもっとも支持を集めていました。
ついで、

2位 『2,036円(本体価格1,886円消費税150円)』
3位 『2,036円(うち消費税150円)』

と、ほとんどの上位が「総額表示」で占められていて、
反対に「税別表示」は、全部の税別表示パターンを足しても28%しかなく、
いかに「税別」が不人気なのかが理解できると思います。

しかし、だからといって、私は「税別」がまったくダメだとは思っていません。

今現時点でも、日本スーパーマーケット協会と日本チェーンストア協会に関しては
価格表記に関しては「税別」を発表していますし、

消費税を販売価格に飲み込まずに、確実にお客さんから徴収する方法としては、
やはり「税別」の表記のほうが正解だと思います。

それに、自分でリサーチしておきながら言うのもなんですけども、
こういう質問を消費者にしたら、必ず「税込」の総額表示を支持するに決まっていますよね(笑)。
誰だって、総支払額がわかったほうがいいですから。

そうなると、この価格表記の問題は、一体どうなるのか?

私が1989年と1997年の消費税のアップ後の消費の動きを、
過去の読売、朝日、毎日、産経、日経、地方新聞全ての記事を参考にして、
頑張って予測をたてたのですが・・・。

おそらくですが、2014年4月1日に「いっせーのせ」で価格表記を始めたら、
「外税」と「内税」のお店が、ごちゃごちゃに入り混じると思うんですね。

で、最初のうちは、お客さんが、

「あの店が税込みで安いぞ!」
「いやいや、こっちの店のほうが税別で高いよ!」

と、右往左往しながら、いろいろなところで買おうとします。

でも、次第に「3%」の税込税別の計算が面倒くさくなり、
さらに、お店によってはポイントがついたり、オマケがついたりして、

もっともっと「得」なのか「損」なのか分からなくなり、
最後は面倒くさくなって、感覚だけの判断になってしまい、

「あそこの店は『税込』だけど“安そうだ”」
「あそこの店は『税別』だけど、“サービスが良さそうだ”」

と、価格の微々たる差よりも、もっとお店の『イメージ的なところ』で、
お客さんは買うお店、買う商品を判断すると思うんですね。

いいですか?

消費税の増税対策本を書いた私が言うのもなんですが、
消費税に関する価格表記に関しては、外税だろうが内税だろうが、
お客さんは最終的には、

「お店の本質部分を見る」

ということを、みなさん、忘れないでください。
3%が価格に含まれているのか、含まれていないのか、
騒ぎ立てるのは、過去の増税後の動きからみても、ほんの数ヶ月だけです。

次第にお客さんは、消費税の「外税」と「内税」の混在表記に慣れてきて、
自分で独自の判断を用いて、自分にとってもっとも都合の良いお店を探すようになります。

そうなった時に大切になるのは、
消費税増税前後のお店の「イメージ」だと思います。

・消費税増税直前の3月に、ちゃんと在庫を切らさず、接客対応ができるか?

・消費税増税直後の4月に、パニックにならずに丁寧な接客ができるか?

・常にお店では、「お得感」「セール感」のある賑やかな雰囲気が出ているのか?

これらの、お客さんの判断基準になりやすいポイントで、
いかにお店の「イメージ」を上げていくかが、
増税後の買い控えを逃げ切る重要なアクションになっていくと思います。

このように、消費税アップは、さまざまな「売り方」がイレギュラーな対応になるので、
「知っている」と「知らない」とでは、売上に大きな差が出ると思いますよ!
1年半かけて、頑張ってリサーチした渾身の一冊!

ぜひ、参考にしていただければと思います!!!

■新刊『消費税アップを逆手にとる販促テクニック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575154210

■大阪の消費税講座!

待ったなし! 消費税の対策はこの1日のセミナーで完全補完!

10月15日(金)14:00~16:00

「消費税率アップ徹底対策セミナー」
http://www.osaka.cci.or.jp/bss/seminar/takeuchi/

編集後記

気になるのは、ネットショップの「内税」「外税」対策ですよね・・・。
新しく書いた『消費税アップを逆手にとる販促テクニック』の中でも、
かなりページを割いて、解説していますが・・・。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575154210

おそらく、「アマゾン」と「楽天」の動きに、
多くのネットショップが同調する形をとると思うんですね。

アマゾンは、いわゆる“1店舗”ですから、
税別でも税込でも、どちらでも簡単に対応できると思います。

でも、楽天はテナント形式をとっているので、
そう簡単に価格表記を統一して、勝手に変えるのは難しいのが現状です。

だから、おそらく各店舗が楽天内でバラバラに税込税別が表示されると、
価格の比較が難しくなったり、サーバーに負荷がかかったりするので、
楽天は、事を荒立てないように、今のままの「税込」で逃げ切る可能性が高いと思います。

そうなると、楽天の動きから予測するアマゾンの出方は次の2つ。

・「税別」にして、楽天店舗よりも価格を安く見えるようにする。
・「税込」にして、さらに価格競争で楽天に勝負をかける。

この、どちらかだと思うんですね。

でも、世論が「税込」を支持している点と、
2017年4月1日には、再び価格表記を“総額表示”に戻さなくてはいけない現状、
そして、過去のアマゾンの動きを見ても、あんまりセコイことはやらない、

これらのことを考えると、
おそらく、アマゾンも、「税込」に持ち込むんじゃないかなぁと私は思っています。

で、たぶん、結果として4月になってもアマゾンと楽天は両社とも「税込」表示。
それに呼応するように、他のネットショップは今現在と同じ総額表示の「税込」がほとんど。

というのが、私のたてた、だいたいの予測プランです。

でも、ネット全般が税込みになると一番困るのは、
ネットショップさんで「実店舗」があるお店なんじゃないでしょうか?

・ネットショップ⇒税込
・実店舗⇒税別

こんなのになったら、そりゃ面倒ですよね。
そうなった時に困らないためにも、この消費税本をご一読されることをお勧めします!

■「逆手」にとっているけど、かなりマジメに販促を語った本に仕上がっています。

新刊『消費税アップを逆手にとる販促テクニック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575154210

■『駆け込み需要で売れるもの、売れないもの完全公開!』

募集開始!【静岡】消費税増税で商売繁盛する仕組み
10月10日(木) 18:30~20:30
http://www.b-nest.jp/marketing/h25_07.html

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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