こんにちは。いろはの竹内です。
先日、久しぶりに長女が実家に帰ってきた時のこと。
なにやら用事があると言って出かける際、
ふと玄関でその格好を見て、
とても重要なことに気づいたんですね。
「すみません」
「なによ」
「その上着なんだけど」
「ああ、これね」
「俺のスウェットなんだが」
「・・・」
「しかも寝るときに着ているやつな」
「・・・」
「早く脱ぎなさい」
「あのさ」
「なんだ」
「服って、もっと自由でいいと思うんだよね」
「・・・」
「常識にとらわれたらダメ」
「・・・」
「そんなわけで」
「・・・」
「行ってきます」
ガチャン
ふー。
自由なファッション、素敵ですね♪(ドン竹内)
そんなわけで、本日のメルマガは、
「買い物のインフラ化」
についてお話をひとつ。
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**********************************************
昔の新幹線は、楽しかった。
**********************************************
子どもの頃、東海道新幹線には、
食事ができる「食堂車」があったんですね。
カレーやサンドイッチなどがメニューにあって、
お酒を飲むこともできました。
また、デッキには「冷水機」があって、
紙コップで冷たい水を飲むこともできました。
しかし、1990年代後半には、自動販売機の普及で冷水機が姿を消し、
2000年には、乗客数が増えたことなどが理由で、食堂車両が廃止。
最近では、外からの持ち込みが増えたことで、
お弁当やお菓子を売っていた、ワゴン販売がなくなりました。
つまり、新幹線は時代の変化とともに、
「旅」の移動時間を楽しむ乗り物から、
A地点からB地点への移動するだけの乗り物へと変わり、
利便性を追求した結果、ごく一般的な、
交通インフラになってしまったわけです。
このように、最初の頃は「楽しかったもの」が、
時代に合わせて「便利なもの」になり、
やがて「当たり前のもの」へと姿を変えた事例は多くあります。
たとえば、自動車は運転が「楽しかったもの」から、
人や荷物を運ぶ「便利なもの」になり、
次第に乗っても特別な感情を抱かない、
運搬車両として「当たり前のもの」になりました。
カメラも撮影する「楽しかったもの」から、
記録する「便利なもの」になり、今では監視カメラなどに姿をかえて、
「当たり前のもの」として、街のいたる所に設置されています。
もちろん、これらのすべてのものが、
「楽しかったもの」→「便利なもの」→「当たり前のもの」
のように変化を遂げたわけではありませんが、
当初はエンタメ要素の高かったものが、
時間をかけて当たり前のインフラになることは、
モノの進化において、よくある出来事だったりするわけです。
いいですか?
私たちが今、目の前に直面しているのは、
商品やサービスの「インフラ化」だと思うんですね。
今まで「楽しかったもの」が、物価の高騰と人手不足で、
どんどん余計な機能やサービスがそぎ落とされて、
やがて必要最低限の「便利で安いもの」しか、
商品として生き残れなくなってしまいました。
その筆頭にあるのが、
ダントツの「低価格」と「商品力」を持つ、大手企業の商品群です。
ユニクロやドンキ、イオンなど、
人材が豊富で、コスパに優れた商品を次々に作れる大企業は、
買い物そのものをインフラとし、
商品を「楽しかったもの」から「当たり前のもの」へと変えていきました。
一方、中小企業が手がける商品は、
商品力や価格で、大手企業に勝つことができず、
新幹線の食堂車や、冷水機、ワゴン販売と同じように、
消費からそぎ落とされる対象になり、
今は「わざわざ買う必要がない」という苦境に立たされています。
では、これからの小さな会社の商品は
どのように生き残ればいいのでしょうか?
答えは、原点の「楽しかったもの」に立ち返ることです。
その商品を買う楽しさ、利用する面白さ、
情報を得る満足感、スタッフと触れあう喜び。
これらの、一見、無駄だと思える付加価値を強化することが、
小さな会社の商品やサービスには求められるのではないかと思います。
「楽しかったもの」は、たとえ不便で割高であったとしても、
お客にとって「楽しいことが当たり前」の存在になれば、
一生涯、お付き合いしてくれる商品になるのではないかと思います。
さてさて。
みなさんの商売やサービスは、
お客に「楽しかったもの」になっていますか?
価格が安かったり、ポイントがついたりすることは、
「お得に買えた」という喜びであって、
「その商品を手に入れた」という喜びではありません。
価格や機能で大企業に勝つためには、
お客を「楽しませる」「喜ばせる」ことしかないことを、
小さな会社の経営者は、忘れてはいけません。
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編集後記
**********************************************
ネット通販も、2000年代前半までは、
「全国の商品をネットで購入できる」という
エンタメ要素が高い消費行動のひとつでした。
しかし、次第に商品が価格で比較されるようになり、
全国の商品が買えるというワクワク感から、
買い物の一部のインフラになってしまい、
気づけば、エンタメ要素が最も乏しい、
つまらない消費行動のひとつになってしまいました。
しかし、その「つまらない買い物」だからこそ、
これからの時代は、楽しさや面白さを
徹底して追求するべきではないかと思っています。
効率化を突き詰めた、今の味気ない時代だからこそ、
非効率の「楽しませること」に対して、徹底して投資をすることで、
お客は商品に対して強い愛着を持ち、熱烈なファンになって、
繰り返し、繰り返し、購入してくれる商品になるのではないかと思います。
今度、新幹線に乗った際は、
食堂車や冷水機があったことを思い返しながら、
移動の「楽しさ」に思いをはせてみると、
長い旅路も、少しは有意義なものになるかもしれません。
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