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経営コンサルタント 竹内謙礼 > 最新ニュース > 2018年の北朝鮮のミサイル発射予測を立ててみました。
2017/09/30
  • 2018年の北朝鮮のミサイル発射予測を立ててみました。

 そろそろ2018年度の予測カレンダーを作らなくてはいけないこともあり、「お前、それは関係ないだろ」と言われながらも、2018年の北朝鮮のミサイル発射の予測なるものを考察してみました。本当にお時間がある人だけ、お読みいただければと思います。

 まず、2014年1月1日~2017年9月末までの3年半の、ミサイル、ロケット砲、飛翔体、核実験の履歴を、ネットに転がっている情報をもとに回数で集計してみました。

1月 1回
2月 5回
3月 10回
4月 6回
5月 5回
6月 5回
7月 9回
8月 5回
9月 5回
10月 2回
11月 1回
12月 0回

 だいたいこんな感じです。9月以降が少なくなるのは、ただ単に現時点でデータが集まっていないだけなので、少なめに出ています。それと、明らかに北朝鮮が弾道ミサイルを試したくてしょうがない状況になっているらしく、短距離ミサイルが減ったために、近年は小さなミサイルの発射回数が少なくなって、回数が減っているという現状もあると思います。

 ただし、弾道ミサイルが完成していない時期に発射したロケット砲や飛翔体などの数をカウントしてみると、そんなに2017年の威嚇発射が多くないことが分かります。

2014年 18回
2015年 5回
2016年 16回
2017年(9月末時点) 15回

 もちろん、弾道ミサイルのほうが脅威ではあることには変わりありません。ですが、北朝鮮が脅しでミサイルを打ってくる回数は、極端に増えているわけではないのも事実です。年内残り3ヶ月でガンガン追い上げてくるかもしれませんが、おそらく25回とか30回の数には達しないと思います。
 さらに、2015年が例外の年と考えても、年末から年始にかけてはミサイルをあまり打っていないこともこのデータから分かります。もちろん、これから先は分かりませんが、もし、現時点から年末にかけて弾道ミサイルを打ってこないということになれば、「北朝鮮は年末年始や冬場にミサイルを打たない説」というのが、少し現実味を帯びてくることになります。

 この説を証明するために、逆にミサイル発射が多い月から考察してみることにしました。先述した各月のミサイル発射が多い時期を調べると、3月と7月に多いことが分かります。なぜ、この時期に多いかというと、下記の理由が考えられます。

日韓合同軍事演習
・2014年 2月14日~4月18日 
・2015年 2月7日~4月30日 

日米韓合同海上訓練
・2014年 7月21日~7月22日

 このように、軍事演習に刺激を受けて北朝鮮がミサイルを打っていることは明らかと言ってもいいでしょう。また、8月は「5回」と数は少ないのですが、記憶に新しい2017年には弾道ミサイルや核実験をやりまくっており、「量より質」をとった威嚇を繰り返し行いることが分かります。これも下記の軍事演習の日程をみれば、やはり周辺諸国の刺激を大きく受けていることは明らかです。

日韓合同軍事演習
・2016年 8月21日~8月31日 
・2017年 8月21日~9月2日

 つまり、北朝鮮がミサイルを打つのは、軍事演習が大きく影響しており「軍事演習があるときは、まず弾道ミサイルを打つ可能性が高い」と覚悟しておいたほうがいいとは思います。そして、年末年始に北朝鮮がミサイルを打っている数が少ないのは日韓合同軍事演習がないだけの話であって、時期やシーズンとあまり関係ないのではないかと思います(とはいっても2016年1月6日に核実験をやらかしていますが)。

 また、「北朝鮮の記念日にミサイルを発射するのではないか」とよくメディアで予測されることがありますので、こちらも調べてみました。
 まず、よく騒がれているのが「4月16日」です。2016年、2017年と2年連続で同日にミサイルを発射しており、ここは鉄板で「ミサイルが飛ぶ日」と言ってもいいでしょう。調べてみると、前日の4月15日が故金日成の誕生日であり、その翌日にミサイルを発射することは、むしろ北朝鮮で風物詩化されている可能性すらあります。他にも、北朝鮮の記念日の前後にミサイルが発射された時期を調べてみると、下記のような感じになりました。

・4月25日 朝鮮人民軍創建記念日→2016年4月28日と2017年4月29日にミサイル発射
・7月27日 祖国解放戦争勝利記念日→2014年7月26日と2017年7月28日にミサイル発射
・8月15日 祖国解放記念日→2014年8月14日にミサイル発射
・9月9日 建国記念日→9月9日に核実験
・11月27日 憲法記念日→11月28日にミサイル発射

 このように、何かしらの記念日にミサイルを打ち上げているのは明らかなようです。ただし、下記の記念日の前後には、なぜかミサイルは発射していません。

・2月16日 故金日成の誕生日
・10月10日 朝鮮労働党創建記念日

 さらに、イレギュラーなものであれば、7月4日のアメリカ合衆国独立記念日にミサイルを発射したり、前後に何も記念日がないのに3月3日のひな祭りに2014年と2016年に同日にミサイルを発射していたり、やはり北朝鮮のミサイル発射に規則性を見出すのは難しいところがあります。当たり前の話ですが。
 ただし、年末年始にミサイルの発射が少ないのは、北朝鮮の記念日が少ないということも、少しは関係していると思います。また、冬場は北朝鮮のエネルギー事情もミサイル発射に何かしらの影響を与えていることも考えられます。 加えて、7月と8月は軍事演習の影響もありますが、北朝鮮の記念日も夏場に集中しているため、今年のミサイルの発射が多かったということも考慮しておく必要があると思います。

 これらの検証結果から、2018年の北朝鮮のミサイル発射の予測をうっすらと立ててみました。

・年末年始、及び冬場はミサイルを発射する可能性が低い。
・北朝鮮周辺での軍事演習期間中はミサイルを発射する可能性が高い(特に7月と8月)
・4月16日、4月25日、7月27日、8月15日、9月9日、11月27日は記念日として、2~3日以内にミサイルを発射する可能性がある。ただし、記念日「当日」にミサイルを発射する可能性は非常に低い。
・3月3日にミサイルを発射する可能性がある。

 以上、素人が考えたミサイル発射予想となります。
 これらのミサイル発射の状況を調べて分かったことは、北朝鮮が軍事演習と記念日にミサイルを発射しているところを考えると、まだまだミサイルは“威嚇”の段階を越えていないように思えます。本格的に戦争に突入するのであれば、北朝鮮が軍事演習や記念日以外でミサイルを打ったり、年末年始や冬場にミサイルを発射したりすることが先に起きると思いますので、現時点では「何月何日に戦争が勃発するかもしれません!」みたいな噂話に流されず、冷静に状況を見守っていければ良いと思います。
 また、今回のように、ミサイル発射の予想をある程度立てておけば、実際にミサイルが発射された際に落ち着いて行動を取ることができるという一面もあります(威嚇発射に限りますが)。このあたりの日程については、素人目線でも、一応、把握しておくことに越したことはないと思います。 

 ただし、ミサイル発射は日本の景気に一切良いことはありませんので、もういい加減、勘弁してもらいたいというのが本音です。平和なほうが、絶対にモノが売れて、多くの人がハッピーになりますからね。

著者/竹内謙礼

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