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  • 私の大好きな社長へ

こんにちは!
経営コンサルタントの竹内です!

さて、11月19日から先行予約販売を開始した、
2016年の予測カレンダーですが、本日12月2日を持ちまして、

先行予約価格「8,800円」で購入できるのは『終了』となります。
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明日、12月3日より、定価販売の「17,800円」になり、
ホームページにて定価販売が開始されます。

ということで、毎年、この予測カレンダーの先行予約販売の、
最終日の案内メルマガは、いつもと少しテイストが違うお話をひとつ。

1年で1回だけ、お付き合い頂ければと思います。

■本日、予測カレンダー、終了
https://e-iroha.com/calendar2016/

 

私の大好きな、社長

私が千葉県の観光牧場に転職したのは28歳の時でした。
当時、東京の出版社から転職した私は、
鼻っ柱が強く、社内でいろいろな人とぶつかっていました。

でも、それを許してくれていたのは「社長」でした。

社長は、もともと牧場を営んでいたこともあり、
非常に温和な人で、口数も少なく、いつもニコニコ笑っていました。

おそらく破天荒な私とは、性格が真逆だったと思いますし、
会社に大損させるような失敗をしても、笑って許してくれる、
私の一番の理解者でもありました。

しかし、当時の私は、その良き理解者である社長の大切さが分からず、
社内で生意気な意見ばかり言って、それでいてロクに仕事もせず、
まったく言うことをきかないダメ社員でした。

そんなある日、観光牧場の経営が厳しくなり、
スタッフが次から次へと辞めていく事態が発生しました。

今まで経営に携わっていた幹部の人たちが次から次へと会社を辞めて、
その状態に怖くなった若いスタッフも会社を去り始めて、
気が付けば、逃げ遅れた社員しか残っていない状態になりました。

私は、たいして仕事もしないくせに、
責任感だけは人一倍強かったところがあり、
なんとか会社を立て直そうと、社長に直談判しにいきました。

そして、飲み屋に誘われて、刺しで社長と話しながら、
自分が思い描いている経営構想を、一生懸命、話しました。

社長が不愉快になることを覚悟に、
会社のダメなところも、思い切って話しました。

口数の少ない社長は、じっと私の話を聞いた後、
目を見てポツリと言いました。

「お前の好きなようにやっていいぞ」

その言葉に、私は、胸を高鳴らせました。

何の実績もないダメ社員の私に対して、
「好きなようにやれ」と思い切って言える社長の男気に

「絶対に売上をV字回復させるぞ」という気持ちが
一気に大きくなっていきました。

私は次の日から、心を入れ替えて仕事をするようになりました。

まず、着手したのは「販促企画」でした。

社員数が減っていたこともあり、
いつも販促企画のスケジュールがギリギリに決まるようになっていたので、
イベントの準備も、広告による告知もできないまま、
販促企画がズタボロの状態になっていました。

それを私は1年間の予定を先に立てて、
その内容をダイレクトメールにまとめることによって、

お客さんだけでなく、スタッフにも
「この先、どんな販促企画があるのか?」ということを、
強く意識させるようにしました。

今思えば、これが予測カレンダーの“先駆け”だったのかもしれません。

でも、この改革によって、
スタッフ全員が、ひとつの目標に向かって情報が共有できるようになり、

仕事で無駄な動きがなくなり、少ない人数でも、
イベントや販促企画をやりくりできるようになりました。

そして、同じようにネットショップも、
先へ先へと動く準備をすることによって、
広告を買ったり、メルマガを書くことがスムーズにできるようになり、
少しずつですが、観光牧場の業績は回復していきました。

その変貌していく観光牧場の姿を、
一番喜んで見守ってくれていたのが、社長でした。

いつも私に声をかけて、自分が読んで面白かったビジネス書や
新聞の切り抜きなどを持ってきてくれて、
他の社員の誰よりも、私のことを気にかけてくれていました。

私も、頼りにされていることが嬉しくて嬉しくて、
「もっとこの社長を喜ばせてあげたい!」という思いが強くなり、
さらに張り切って仕事をするようになりました。

販促企画が成功した時は、たくさん褒めてくれて、
失敗した時は「気にするな」と笑って許してくれて、

今の経営コンサルタントとしての自分があるのは、
社長が私のことを信頼して、
いろいろな経験をさせてくれたことが大きかったと思います。

「いつか、社長と一緒に、この観光牧場を日本一にしたい!」
私は本気でそう思って、仕事に前のめりで突っ込んでいきました。

しかし――。

ひょんなことから社長に対して誤解が誤解を生み、
私の心は、少しずつ社長から離れていきました。

そして、最後は社長を裏切るような形で、
観光牧場を去っていくことになりました。

退職後、社長に対する誤解が私の勘違いであることが分かり、
何度も謝りたいという思いがありました。

しかし、結局、お互いのタイミングがあわず、
そのまま時間だけが過ぎていました。

「次に社長と会う時までには、立派なコンサルタントにならなくては」
いつしか、自分の中で、そんな目標を立てるようになりました。

私を育ててくれた社長に、立派な姿を見せることで、
「すごい活躍してるじゃないか!」と言われることが、
せめてもの恩返しだと思い、

私はがむしゃらにコンサルタントとして働くことにしました。
そして、機会があれば、社長と会うタイミングを見計らっていました。

同じ市内に会社を構えていることもあり、
大きなイベントがあると、その会場で社長の姿を探すこともありました。

また、観光牧場のホームページやダイレクトメールを見て、
販促イベントをチェックして、
「この日に行ったら、社長に会えるかもしれない」と思って、
何度も観光牧場に足を運びました。

しかし、直前になると、後ろめたさがあるのか
土壇場で会うことを躊躇してしまい、
結局、グダグダになりながら、会わずに帰ることを繰り返していました。

おそらく、自分の中で社長と喧嘩別れした思いがあり、
社長と会っても許してくれていないのではないかという、
恐怖感のほうが強くなっていたんだと思います。

でも、今思えば、それは社長に対する
「ごめんなさい」の気持ちが、
強く表れていた証拠だったのかもしれません。

そして今年の夏――。
観光牧場に勤めている昔の同僚から電話があり、

社長が亡くなったという話を聞かされました。

なんだよ、社長!
立派になった姿、見せられなかったじゃん!

私は心の中で大声で叫びました。

何とも言えない喪失感のまま、

私は社長の葬儀に参列しました。

地元の名士ということもあり、
葬儀場には、たくさんの参列者が集まっていました。

そして、私は昔の同僚と久しぶりに会い、
いろいろな話を聞かされました。

社長が、私の著書を、従業員にも読ませていたと。

私の日経MJの連載を、社長がいつも楽しみに読んでいたこと。

ニコニコ笑って、口数が少ないのは分かっていたけど、
せめて、最後ぐらいは、ちょっと口数増やして、
そのことを伝えてくれたらよかったのに――。

線香を上げて、顔を上げると、
そこには私の大好きな社長のニコニコ笑った写真がありました。

「まだまだ、社長に会えるレベルのコンサルタントになっていないということですね」

心の中でそう社長に言ってから、
一礼をして葬儀場を後にしました――。

私は、たぶん、他の経営コンサルタントと違って、
経歴も異色だし、話している理論も、
ちょっと変わっているところがあると思います。

あと、カッコ悪いぐらい全力でぶつかって、
本気でアドバイスしていく姿勢も、
他の経営コンサルタントとスタンスが違うところだと思います。

でも、そのような仕事の姿勢もひっくるめて、
今の自分があるのは、自分の「過去」の経験であり、

その「過去」を支えてくれて来た人たちのおかげで、
今の自分があるんだと思います。

そして、自分を支えてきてくれた人達に対して、
そのご恩に報いるために、
今、私は全力で経営コンサルタントという仕事をしています。

毎年、頑張って制作しているこの「予測カレンダー」も、
少しでも良い「過去」を積み上げるために、
自分の道しるべになるために、未来を予測しているのかもしれません。

どちらにせよ、社長に胸をはって墓参りできるのは、
いつになるか分かりませんが、もうちょっと先になりそうです。

そう、未来は予測できないからこそ、
予測するために頑張るから、面白いんです。

予測カレンダー。本日、終了。
https://e-iroha.com/calendar2016/

著者/竹内謙礼

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