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上司の「頑固」は治るのか?

こんにちは。いろはの竹内です。

先日、久しぶりに家族旅行で、

沖縄県の石垣島に行くことになったんですね。

で、情けない話なんですが、

夜、レンタカーのライトを点けっぱなしにしてしまい、

次の日、バッテリーが上がってしまいました。

ホテルの人にジャンプコードを借りて、

さらにクルマも借りて、バッテリーに接続。

当然、何もできなくてぼーっと突っ立ている

妻、姉、妹の3人に見守られる中、

せっせと修復作業を行っていると、

次女(高3)がしゃがみ込んで私の顔を覗き込んできました。

「バッテリーが上がって悲しい?」

「・・・は?」

「だから、バッテリーが上がって悲しいかって聞いているの」

「あ、あぁ・・・悲しいね」

「ホテルの人にクルマ借りて、恥ずかしかった?」

「・・・うん」

「情けないと思った」

「思った」

「あはははっ、ははははははっ」

と、笑いながらスマホで私の顔写真を撮って、

「落ち込んでいるお父さんの写真、インスタに上げておくね」

といって、嬉しそうにどこかに行ってしまいました。

・・・そういう写真って

インスタ映え、するんでしょうか?

ということで。本日のメルマガは

「なぜ上司は頑固なのか」

という話。

こうやって自分が歳を取ると

なぜ、上司が頑固だったのかよくわかりますよね。

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「頑固」は怯えの表れ

人生において「経験」というのは必ず「自信」に繋がります。

失敗した経験も成功した経験も両方積み重ねるので、

「こうやったらうまくいく」

「こうやったら失敗する」

というのが、なんとなく経験として積み重なり、

仕事をしていく上での自信に繋がっていくんですね。

しかし、この自信がつきすぎてしまうと、

今度は「自分の考え方が正しい」と

強く思い込んでしまうようになってしまいます。

つまり、自分には絶対的な経験則があるために、

新しい考え方や自分とは違う考え方に出会ってしまうと、

経験則にはないことが発生してしまうので、

「それは間違っている」

と決めつけてしまうようになるんですね。

さらに自分自身も体力と気力が衰えてしまうと、

新しい考え方を認めたとしても、

それについていけるだけの力が残っていないので、

「それは間違っている」

と、その新しい考え方をブロックして、

自分自身の防衛本能を無意識のうちに働かせてしまうんです。

このような固着した考えの中で、

自分の家族の生活や会社での給与、役職などの

『守らなくてはいけないもの』が付け加わると、

さらに考えが凝り固まっていきます。

そして、新しい考え方や新しい人材を受け入れて、

ハイリスクなことにチャレンジすることよりも、

「現状維持」のほうに気持ちが向いてしまい、

「それは間違っている」

と言い続けて、なんとか年老いて精魂尽きるまで、

「逃げ切ろう」という考え方が先行してしまうのです。

いいですか?

私も若いころは、新しい企画や新しい戦略を提案しても、

上司や経営者は全力で「それは間違っている」と、

ガンガンに否定してきました。

その当時は「なんて頭が固いんだ!」と思っていましたが、

今、自分が当時の上司ぐらいの年齢になると、

あの当時、「それは間違っている」と、

全否定していた人たちの気持ちも分からないわけでもないんですね 。

ここで、自分の固定概念とは真逆の考え方を認めてしまうと、

自分自身がその考え方や行動についていけなくなるし、

社内での存在理由も危うくなり、もしかしたら、自分が会社から

不要な人間になってしまう可能性だって出てきてしまいます。

もちろん、その新しい考え方についていけるだけの

体力と精神力があれば、まだ挽回できるんですが、

さすがに30代半ばに差し掛かってしまうと、

自分の考え方や自信をすべてぶっ壊して

ゼロから組み上げていくだけのパワーは

持ち合わせていないのが現状です。

なので、年老いた上司が増加した企業にとって、

残された選択というのは

  • 年老いた社員を切り捨てるか?
  •  年老いても新しいことにチャレンジし続ける社員を優遇するのか?

この2拓の仕組みを、会社に取り入れていかなくてはいけません。

「この社員は頭が固くなったな」

「この社員は完全に守りに入った」

「この社員は新しい人材を排除する人だ」

そう思った瞬間に、経営陣がプレッシャーをかけて切り捨てるか、

それとも「そんな考え方じゃ生き残れないぞ!」 と脅し続けるのか、

どちらにせよ、常に年配の社員に対して

緊張感を与える組織にしていかなければ、

新しい考え方が社内で芽生えない風土になってしまいます。

さてさて。

みなさんの上司の口癖は

「それは間違っている」ではありませんか?

新しい考え方を受け入れない上司というのは、

頑固なのではなく、ただ単に若い世代の新しい考え方に

怯えて、震えあがっているだけなんです。

もし、このような上司に戦いを挑むのであれば、

きっちりした新しい考え方を持って、

さらに仕事で結果を出して、

その上司よりも強い信頼を社長から勝ち取ることです。

小さい会社で働く以上、

経営者の信頼を勝ち取らなければ仕事は面白くありませんからね!

ビジネスの最大の敵は「老い」だということを、

多くの人は理解しておく必要があるんだと思いますよ。

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編集後記

会社の風通しが悪くなる一番の要因は、

ほとんどのケースが中間管理職の質の悪さだと私は思っています。

しかも、この質の悪い中間管理職の存在を、

経営者が「気づいていない」というのが、

圧倒的にパターンとしては多いです。

こういう会社を良くするためには、

1・質の悪い中間管理職に会社を辞めてもらう

2・自分自身がその会社を辞める

3・その中間管理職よりも自分が出世して立場で逆転する

この3拓しかありません。

ちなみに、私の場合、もう時効だから言わせていただきますが、

サラリーマン時代に、この3つ全てを経験させていただきました。

で、結論から言うと、

「3」さえクリアすれば、

「1」を追い詰めて会社に去ってもらうことが可能になり、

「2」の選択を取る必要がなくなります。

そうなると、もし、今の会社に残って、

もっともっと自由で楽しい仕事をしたいのであれば、

今の上司を超えるぐらいの結果を社内で出して、

その上司よりも社長の信頼を買うことです。

言い方は悪いですが、バカな上司の下で働くほど、

人生の時間の無駄遣いはないですからね。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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