経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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付加価値とは「無料で働く」という意味である

こんにちは! いろはの竹内です!

さて、私の事務所は雑居ビルの3階にありまして、
そのフロアには、女性専用のエステサロンと、
大家(おじいちゃん)の事務所が入居しています。

で、『女性専用サロン』と謳っている以上、
同じフロアで、男性の姿を見せたら雰囲気が壊れると思い、

私、女性客がお店から出入りしているときは、
極力、自分も戸を開けないように心がけているんですね。

さらに、大家は高齢ということもあり、会ったらめちゃくちゃ話が長いので、
一度捕まったら、当分、自分の事務所に帰ってくることができません。

このように、1フロアに様々なトラップが仕掛けられているおかげで、
共同のトイレに行くのも、一苦労です。

先日も、トイレに入ったら、エステ店から女性客が出てきたので、
慌ててトイレに戻って待機して、いなくなってから、さぁ出ようと思ったら、

今度は大家の部屋の扉のノブが、ガチャっと回ったので、
ダッシュで自分の事務所に逃げ込んで、ぎりぎりセーフだったりしました。

ええ、それなりに、毎日、楽しくやっていますよ。
どちらかといえば、友達は少ないほうですね。こう見えても。

ということで。

今回のメルマガは、
「無料で働く」
という話を、一つさせていただきますね。

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あなたは商品のために、タダで働けますか?

モノを高く売るためには「付加価値」が必要です。

例えば、Aという商品があった場合、それにプラスαの価値を乗せることによって、
お客さんから

「この商品は、高い価格でも買っていい」

と思わせることが、モノを高く売るためのコツになるわけです。

しかし、この「付加価値」は、当然、タダでは付け加えることができません。

付加価値をお客さんに伝えるための、コンテンツ作りが必要ですし、
付加価値をお客さんに分かってもらうための、時間が必要ですし、

付加価値を理解してもらうために
お客さんとのコミュニケーション量を増やさなくてはいけません。

このように、付加価値を理解してもらうためには、
売り手側は、頑張って、手間をかけて、
死に物狂いで売っていかなくてはいけないのです。

しかし、この「頑張って」「手間をかけて」という行為は、
お金がかかる割には、簡単にはリターンが戻ってくるものではありません。

コンテンツ作りやストーリー作りは、製作費に金がかかるわりには、
その戻りは、目に見えて分かるものではありません。

また、時間がかかる作業ということは、
それだけ、現金化することに時間がかかる仕事という意味にもなります。

コミュニケーションを取るための接客やSNSの活用も、
直接、売上に繋がるには手間と人件費がかかるものなので、
こちらも、目の前のキャッシュがマイナスになる仕事ばかりと言えます。

このように、「付加価値をつける」ということは、
キャッシュフローが非常に悪い仕事が多いために、

極論を言ってしまえば、
「無料でどれだけお客様のために働けるか?」
という仕事量で決まってしまうものなのです。

いいですか?

客単価の高いビジネスで成功している人は、
この「無料で働く」ということに対して、
まったく抵抗がない人です。

パンフレットを作るために、価格が高くても良いデザイナーに発注したり、
10年後に優良顧客になるかどうかもわからない人に、DMをせっせと出し続けたり、
参加者が2~3人しか集まらないイベントを毎回開催して、優良顧客をコツコツと作ったり、

このように、一見、損ばかりしているような、
「無料で働く」という行為が平気でできてしまう人は、

その商品やサービスのことが本気で好きで、
たくさんの人に理解してもらいたいという強い思いがあるから、

利益に繋がらない仕事でも、
やりがいを持って働くことができるんです。

しかし、「無料で働く」ということができない人は、
当然、有料で働くことしかできないから、

付加価値をつけることができませんので、
他の商品と横並びのモノを売ることになってしまいます。

付加価値を付けようと思っても、
それにプラスして働くことを拒んでいるわけですから、

安くしなければ買われない商品になってしまうのは、
ある意味、仕方のないことと言ってもいいでしょう。

例えば、ブランドものを仕入れて売っている人や、
どこにでも売っているような日用品を売っている人は、

できるだけ「無料で働く」という手間を省きたいから、
人が作った付加価値に便乗して、効率よく売ろうとしています。

そして、その「効率」という言葉を突き詰めていくうちに、
頭も使わず、手間もかけず、苦労もせず、

売上が減る恐怖感と、劣化した商売センスだけが残り、
「高く売る」ということができなくなってしまって、
大手企業の効率化に敗北して、この世から消滅してしまうのです。

さてさて。

あなたは、今のビジネスで「無料で働く」という気持ちはありますか?

徹夜してでても、素晴らしいブログを書き上げたい!
休みを返上してでも、みんなに楽しんでもらえるDMを書きたい!
社員に恨まれてもいいから、最高の接客をお客さんに届けたい!

これらの“有料以上”の働きというのが、無料でできるからこそ、
はじめてそこに“付加価値”が生まれるのです。

自分の許容範囲内の仕事で「付加価値」が生まれるほど、
「人に高く売る」という戦略は、簡単な仕事ではないですよ。

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編集後記

本当の「効率よく仕事をする人」というのは、
システムや流通、人材の使い方の上手さではなくて、

無料で働かなくてはいけない「付加価値」をつける方法を、
いかに効率よく、仕事に組み込んでいくかだと思うんですね。

先述した「無料で働く」ということを、
バカ正直にやっていると、どこかで利益が出なくなって、
効率が悪くなり、貧乏人になってしまいます。

(そもそも労基に違反してしまいますし)

しかし、この「無料」で働いてる部分を最小限にすることで、
付加価値を生み出すことを、効率よく仕事にすることができれば、

高い商品をどんどん売っていくことができるようになるので、
その結果、「利益率の高い会社」になっていくんだと思います。

オリジナルのブランド品を売る会社や、
独自の化粧品や健康食品を販売している会社は、

これらの付加価値をつけるための仕事の
「効率」がとてもいいんだと思います。

反対に、どこにでも売っているような、
価格競争に巻き込まれてしまう商品を扱っている会社は、

そもそも「仕事の効率」という言葉を、
見事にはき違えているんだと思います。

世の中、「効率」を突き詰めるのならば、
絶対に大きい会社が勝つ仕組みになっていますからね。

中小企業がやらなくてはいけない効率化というのは、
大企業が効率化することができない、

クリエィティブな面の効率化させて、
利益を最大化させることなんだということを、
もっと小さな会社の社長さんは、自覚する必要があるんだと思いますよ。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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