経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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リニューアルとは「ちょっと変える」という意味ではない

こんにちは!
経営コンサルタントの竹内です!

先日、知人とバイクのツーリングで、
伊豆の熱川の「バナナワニ園」に遊びに行った時のこと。

入場チケットを購入する際、あまりにもバナナを意識し過ぎたために、
「大人ひとり」と言わなくてはいけないのに、

「バナナひとり」

と、狂った言葉を発していまい、
入口のオネェさんをドン引きさせてしまいました。

考えてみれば、私はバナナじゃないですよね♪(←当たり前だ)

ということで、今回のメルマガは、
「ホームページのリニューアル」についてのお話。

最近、ちょっと景気が良くなっているせいか、
この手の相談、増えています。

 

ホームページは「物言わぬ従業員」

最近、どこの会社のホームページも、
そこそこレベルの高いサイトを作っているんですね。

デザイナーも優秀だし、良質なテンプレートも出回っているし、
自分が見て回って、

「うっひゃー、こりゃ酷い!」
というサイトには、昔ほど、出くわさなくなりました。

だから、「サイトをリニューアルしたいんですけど」という相談を受けても、
ほとんどの場合は、

「作り変えても、そんなに売上変わりませんよ」
というアドバイスをするのが現状だったりします。

私はWEB制作会社の人間ではないので、
リニューアルが「必要ない」と思った場合は、
正直に「そんなことに金を使うのはやめなさい」と言ってしまうんです。

でも、ほとんどの経営者が、言うことを聞いてくれません。
一度「リニューアルするぞ!」と決めたら、
頑なに、この意思を変えないんですね。

おそらく、壁紙を変えたり、車を乗り換えたりするような感覚で、
「なんとなく」のイメージで
ホームページを作り変えてしまう人が多いんだと思います。

経営者本人が、古くてダサいホームページを見ているとイラッときたり、
「ホームページを作り変えたら売上が伸びる」という、
根拠のない自信があったり、

一度、ホームページを作り変えたいと思ったら、
なかなか、そのスイッチがオフにできないために、

経営者や上司の自己満足だけで
ホームページを作り変えてしまうことが多いんです。

つまり、ホームページは“物言わぬ従業員”なので、
スケープゴートにされやすいんですね。

だけど、先述したように、最近は「酷いホームページ」というのは、
ほとんどありません。

だから、デザインやコンテンツが変わったぐらいでは、
ドカンと売上が伸びたりすることは、まず、ないんです。

分かりやすく言えば、70点ぐらいのホームページを、
リニューアルして85点ぐらいまで引き上げても、

そもそも合格点の範囲内だから、
そのくらいのホームページは、いくら作り変えても、
極端に売上が伸びたりすることは、ないんです。

だから、もし、ホームページをリニューアルするのであれば、
戦略も、売り方も、商品も、サービスも、
全て切り替えるぐらいの「大手術」をする覚悟を持たなくてはいけません。

小手先の見せ方を変えたぐらいで、
商品が売れたり、顧客満足が上がるほど、
ネットの世界は甘いもんじゃありません。

さらにいえば、ホームページのデザインが変わったぐらいで、
アクセス数が増えることもないんです。

「リニューアル」という言葉の意味合いから、
“ちょっと変えよう”ぐらいの感覚しか思っていないかもしれませんが、

実は、ホームページの場合の「リニューアル」に関しては、

「今までのビジネスを全部捨て去り、新たに作り上げる」
ぐらいの覚悟を持たなければいけないのです。

いいですか?

例えるのなら、ホームページというのは、
水を飲むための「蛇口」のようなものだと思ってください。

美味しい水を飲むために、
蛇口をいくら変えても、味は変わりません。

また、たくさん水が飲みたいからと言って、
蛇口をキレイにしたり、カッコよくしたりしても、

水の量と蛇口の管の太さは決まっているので、
水量は変わらないんです。

だから、美味しい水を飲むためには、
美味しい水が飲める環境に移動しなくてはいけないし、

たくさん、水が飲みたければ、
ポンプで汲んだり、水源を変えたり、
根本的なところを見直さなくてはいけないんです。

だけど、売り手側は、蛇口の部分しか見ていないから、
蛇口を交換することばっかり目がいってしまいます。

そのような、表面的な視点はすべて捨て去り、
「なぜ、売れないのか?」という要因と、

真正面から向き合う、自己否定する強い覚悟がなければ、
私は、何度ホームページを作り変えても、結果は同じだと思っています。

さてさて、今、みなさんは自分の会社のホームページに不満はありますか?

でも、それはよくよく考えてみると、ホームページの不満ではなく、
商材だったり、サービスだったり、会社の仕組みだったり、

もっと別のところの“不満”を、
ホームページに押し付けているだけかもしれませんよ。

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編集後記

商売人は、売上が下がると、
余計なことをしたがるものなんですね。

店の外に、無意味な看板を立てたり、
従業員によくわからない勉強会をさせたり、
突然、ホームページをリニューアルしたり。

売上が伸びて、金儲けに集中している時はいいんですが、
売上が落ちて、何をやればいいのか分からなくなると、

じっとしてられなくなって、
売上とは全く関係のない「よくわからないこと」を、
全力でやってしまうのです。

でも、こういう経営者のお店は、
戦略がすぐにブレたり、販促が長続きしなかったり、

思いつきで、いろいろなことに手を付けてしまって、
手が回らなくなってしまったりと、

あんまり質の良いお店ではないケースのほうが多いんですね。

逆に、売上が落ちても、
愚直に同じことを繰り返す経営者のほうが、

やっぱり、質のいいお客さんに囲まれて、
質のいい経営をしていることが多いと言えます。

突き詰めるところ、
やはり経営者は「信念」が大事なんだと思いますよ。

信念が強ければ、最初に作ったホームページが、
大きくズレていることはありませんから、
リニューアルなんてしなくても大丈夫なんです。

リニューアルは会社にとって、
決して健康的なことではないということを、
もう少し、経営者は自覚しておく必要があるんだと思いますよ。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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