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名刺交換しただけでメルマガを強制的に送るのはアリかナシか

こんにちは! いろはの竹内です!

さて、先日、長女(大学2年)が、
「お父さん、やったぜ!」と、階段をドタバタと駆け下りてきました。

「どうした?」

「メルカリで、服が売れたんだよ!」

「・・・お、おぅ」

「秒で売れたぜ!」

「それはすごいね」

「いぇえええええええええええい!!!」(サンシャイン池崎風)

「・・・」

「で、今から服を梱包するからさ」

「おう」

「コンビニまで連れてって」

ということで、田舎に住んでいるため、
徒歩圏内にコンビニがなく、仕方なく、長女を助手席に乗せて、
クルマでまずはセブンイレブンへ。

しかし、荷物を持って、しょぼくれて店から出てくる娘。

「ダメだ。セブンじゃメルカリの荷物受け付けてないって」

「なるほど」

「ということで、ファミマへゴー!」

ということで、二件目にファミマへ。
しかし、再び、荷物を持って出てくる娘。

「ダメだ」

「なんで?」

「バイトに『よくわからないからできない』って断られた」

「・・・なるほど」

「ということで、隣町のファミマへレッツゴー!」

そして、たどり着いた隣町のファミマ。
しかし、再び荷物を持って出てくる娘。

「ダメだ」

「なんで?」

「送料で600円かかるって」

「・・・その服、いくらで売ったんだよ」

「送料込みで1000円」

「・・・」

「お父さん」

「なんだよ」

「600円おごって♪」

なんじゃそりゃーーーーー!

ということで、送料を父親が負担するという、
Amazonのような偉大な父となり、
娘の初のCtoC体験を援護射撃させていただきました。

やれやれ、こんな商売センスがあふれ出る娘を、
どこかのネットショップで雇っていただけないでしょうか(いらねぇよ)

ということで、本日のメルマガは、

『このメルマガは名刺交換した人にお送りしております』
という、強制的に読ませるメルマガは、果たして販促効果があるのかどうか、
そのあたりを検証していきたいと思います!

メルマガは強制的に読ますものなのか?

私は仕事柄、多くの人と名刺交換をするんですが、
その中の一部の人から「読みたい」と一言も言ってないのに、

勝手にメールアドレスを登録されて、
強制的に読まされるメルマガが届くことがあります。

「弊社●●のスタッフと名刺交換した方にお送りしているメルマガです」

この手のメルマガは、正直、受け取った側は、
あまり良い気分がするものではありません。

「配信不要」と書いて送り返したいけど、面が割れている以上、カドが立つし、
自分が登録したわけじゃないのに、
なぜか配信解除は自分でやらなきゃいけないという苛立ちがあるし、

何より、承諾なしにメルマガに登録されることが、
土足マーケティングの典型なので、
嫌な気分をさらに加速させるところがあります。

せっかく、名刺交換で良い印象の人だったとしても、
このようなメルマガを送り付けられてしまったことで、
逆に悪い印象になってしまったことも度々あります。

でも、このやり方は、
マーケティングの手法としては「正解」だと私は思っています。

どんな販促でもそうですが、まずは無理やりでもいいので、
相手の懐に情報を飛び込ませることが大切です。

強制的にメルマガを読ませられることが嫌いな人もいれば、
逆に「なかなか面白いメルマガだ」と読み始めてくれる人もいるわけですから、

ポスティングのチラシと同様に、ぐいぐいと相手の懐にアプローチしていったほうが、
お客さんは獲得しやすくなるところがあります。

実際、私も似たようなマーケティング手法を展開しているんですが、

私の場合、名刺交換した人に対して、
1回だけお礼のメールは出すようにしているんですね。

そして、その際に「よろしければ、メルマガも読んでくださいね」と
やんわりと案内しています。

しかし、それで登録してくれるのは、10人に1人ぐらいしかいません。
そして、登録しなかった人には、当然、メルマガは一生届きません。

このように、相手の意思を尊重して、自主的にメルマガを読ませるという手法は、
実は、良心的かもしれないけれども、

もっともアドレスを集めるのに非効率なやり方でもあるんです。

だから、そういう意味では、この名刺交換した人のアドレスを、
強制的にメルマガに登録するやり方は、

お客さんの許可なしで、一気に読者を集めることができますから、
アリといえば、アリの販促手法だと思います。

だけど、ですよ。

裏を返せば、これだけ「読みたくない」と思う人が多い媒体ですから、
名刺交換した人に、強制的に読ませるようなメルマガは、
よほど相手を不快にさせているということが分かります。

パーミッションをちゃんと取ったって10%しか読んでくれない媒体ですよ。

しかも、僕の場合、セミナーをやって名刺交換をすることがほとんどなので、
僕の話を1時間も2時間も聞いてもらったうえで、
10人に1人ぐらいしかメルマガを読んでくれないということは、

よほど、このメルマガという媒体には、拒否反応を示す人が多いんだと思います。

ただでさえ読みたくもないものを、無理やり読ませるわけですから、
「読みたい奴だけが読めばいい」というコチラの意図と反して、

「読みたい奴なんて、誰もいない」と思ったほうが、
むしろ、今の時代のメルマガは、正しいポジショニングなのかもしれません。

あと、これは実際にメルマガを14年間出し続けている経験からの話ですが、

私の場合、名刺交換した人に対して、一斉にお礼メールを配信しているのですが、
そのメールのうちの1~2割ぐらいはリターンメールで戻ってきてしまいます。

つまり、システムにはじかれてしまい、
相手のメールボックスにお礼メールが届く前に、返送されてしまうんですね。

これに関しては、いろいろ調べたんですが、どうやら相手のメールサーバーが、
1秒間のメール配信数や、配信サーバーが頻繁に一斉メールを出しているかどうかを考慮して、

「これは一斉に配信されたメールでスパムの可能性が高いな」と勝手に判断して、
ちょこちょこ一斉配信しているようなメールは、
フィルターではじいてしまっているようなんですね。

さらに、メルマガを登録してくれた人たちに対して、
私の場合、1週間に1回のペースで配信スタンドからメルマガを配信していますが、

だいたい、1万人にメルマガを流して、「配信解除」が10~20人は出てきてしまいます。

自分から「読みたい」といって登録してくれた人ですら、
配信するたびに0.1%ぐらいの人は「読みたくない」といって、
メルマガを読むのを止めてしまうんです。

そして、さらにアドレスの打ち間違いや相手のフィルターの設定等によって
だいたい1回のメルマガ配信で、さらに5人ぐらいのエラーメールが発生します。

しかも、これが面倒くさいことに、エラーメールを放置したまま、
繰り返し、その届かないメールアドレスにメルマガを配信し続けると、
エラーメールの発生数が急激に増えていってしまうんです。

おそらく、これも相手のサーバー側が、
「こいつは、ありもしない架空のメールにメルマガを送っているんだな」
と勝手に判断して、メルマガの不着率をどんどん上げていってしまっているからだと思います。

それを防ぐためには、まめにエラーアドレスを削除していかなくてはいけないし、
そのような毎回のメールアドレスのメンテナンスを怠ってしまうと、
届く相手にも、メルマガが届かなくなってしまいます。

ちなみに、私の場合、かなり高機能なメール配信スタンドを使っていて、
サーバーを3つに分割しながら、
できる限りスパムメールだと勘違いされないシステムで配信しています。

だから、今、ここで公開している数字は「まだマシ」の状態なんです。

これを安い配信スタンドを使っていたり、エクセルなどを使いながら一斉配信しているようでは、
おそらく、ほとんど相手のメールボックスにメルマガが届いていない状態だと思います。

これでは「プッシュマーケティング」と言いながらも、
誰も「プッシュ」できていない状態なのですから、売上に繋がるはずがありません。

つまり、メルマガを営業ツールにしようと思っても、
営業相手に届かないし、届いても読まないしで、
ほとんど役に立っていない状態なのです。

いいですか?

メルマガもブログもSNSもそうですが、
もうすでにネットマーケティングはプッシュで相手に情報をねじ込む時代ではないのです。

楽天市場も不要なメルマガ販促から撤退して、
DeNAもSEOの仕組みを悪用した販促を止めたように、

情報を「無理やり読ませる」という手法は、
消費者自身が受け付けないようになってしまったんです。

客もバカではありませんし、システムは進化しているわけですから、
そのような「無理やり情報をねじ込む」という行為は、

不快な思いしかなく、そのようなマイナスな思いを消費者にさせないために、
いろいろな企業が必死になって、不要なメルマガを拒否する環境を作りだしています。

その時代の流れに逆行するような、
名刺交換した人に、強制的にメルマガを読ませるような販促が、
今の時代に通用するはずがありません。

もちろん、私みたいにチンタラチンタラとメールを読んでもらうために、
本を出したり、セミナーをやったりして、

パーミッションを取りながらメルマガの読者を集めてしまうと、
1万アドレス集めるのに14年もかかってしまいますから、

そういう意味では、名刺交換した人に次から次へとメルマガを読ませるほうが、
スピーディで売上に繋がる感じがするのも分かります。

しかし、実際に、このやり方だと、
メルマガが届かないし、読まれなしい、評判が悪くなるだけなので、
会社にとっていいことは何もありません。

メルマガはモノを売り込む媒体ではなく、
お客さんに読み続けてもらって、お客さんを育てて、

そして、商品を買ってもらうための
「関係性作りのツール」になったということを、
早く気づく必要があるんだと思いますよ。

■あなたの会社のメルマガの添削をさせてください。

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https://e-iroha.com/kenkyukai/index.html

編集後記

ちなみに、私が使っているメルマガ配信スタンドは、
株式会社ラクスが提供している「配配メール」です。

■配配メール
https://www.hai2mail.jp/

昔、月々数千円の安いメールスタンドを使っていたんですが、
エラーメールになったり、迷惑フィルターに入り込んだりして、
「メルマガが届かねぇぞ!」というクレームをしょっちゅう受けていたんですね。

でも、この配配メールは、そのようなエラーメールやスパムメールの対策を、
めちゃくちゃしっかり取り組んでいるので、

このスタンドに切り替えてからは、メルマガは相手に届きやすくなったところがあります。

そして、当然、メルマガのレスポンスも向上しました。

メルマガが読まれにくい時代だからこそ、
「メルマガを読んでもいい」と思ってくれる読者は貴重ですし、
さらに「読み続けてくれる人」は絶対に逃してはいけませんから、

顧客獲得コストを考えれば、
多少、月々の利用料の高いメールスタンドを利用しても、
十分ペイすると思います。

最終的には、売上に繋がるメルマガというのは、
「どうやって読ませるか」が大事ではなくて、

読ませるための配信スタンドや顧客の集め方という、
環境づくりのほうが大切なのかもしれませんね。

■あなたの会社は適正なシステムを利用していますか?

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※「あれ? メルマガが届かなくなったぞ」と思ったら?
もう一度、メールアドレスを登録してみましょう!
http://www.e-iroha.com/melmaga/mailmagazine2.htm

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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