• 竹内謙礼のボカンと売れる講座
  • セミナー
  • 著書
  • ボカンと売れる講座(メルマガ)
  • 東南アジアのネットビジネス③移動編

 さて、東南アジア視察3日目。

※2日目のマレーシア視察はコチラ

朝、待ち合わせの5時にホテルのロビーに行くと、

IMG_1482

 

 

 

 

マレーシア代表のユニフォームを着る

謎の日本人、実藤氏がやる気マンマンで立っていました。

「さぁ、竹内さん、行きましょう!」

気合が入りまくる実藤氏。

IMG_1484

 

 

 

 

タクシーに荷物を詰め込み。

IMG_1488

 

 

 

 

まだ暗い、クアルランプールの街をタクシーで走り抜けます。

IMG_1497

 

 

 

 

 

そして、空港に到着したところで、

沈黙を守っていた実藤氏が、私に話しかけてきました。

IMG_1498

 

 

 

 

「竹内さん」

「なんだよ」

IMG_1499

 

 

 

 

「実はですね」

「ふむふむ」

IMG_1502

 

 

 

 

「これから、ペナン島に行きます」

IMG_1516

 

 

 

 

「ペナン島???  それどこ?」

「ここです」

無題

 

 

 

「あれ? マレーシアじゃん」

「そうです。マレーシア国内です」

「タイのバンコクに行くんじゃないの?」

「行きません」

「・・・じゃあ、どこへ行くんだよ」

IMG_1518

 

 

 

 

 

「ペナン島から、バタワースという町にタクシーで移動して・・・」

「そこからどうするんだよ」

「汽車に乗ってバンコクへ行こうと思います」

IMG_1515

 

 

 

 

(あまりのショックに意識が飛ぶ竹内)

「き、汽車で?」

「ええ、マレー鉄道に乗れば、国境を越えてタイに抜けられます」

「・・・実藤君」

「なんでしょうか」

「飛行機で行こうよ」(核心を突く質問)

IMG_1519

 

 

 

 

「ダメです」

「なんでだよ! なんで汽車でタイに行かなきゃダメなんだよ!」

IMG_1525

 

 

 

 

ぐ~ぐ~

「寝るんじゃねぇーぞ、ごらぁ!」

と、揉めている間に、

IMG_1534

 

 

 

 

ペナン島に到着。

実藤氏の「日本人だと思われたら、ぼったくられる」という、

よくわからないアドバイスの元、

IMG_1536

 

 

 

 

私もマレーシア代表のユニフォームに着替えることに。

そんな時、荷物の受け取り場所で、

IMG_1537

 

 

 

 

ブラジル代表のマレーシアの子ども遭遇。

思わず、「お前がこのユニフォームを着ろよ!」と、

言いたくなってしまいました。

 

さて、そんなわけで。

IMG_1571

 

 

 

 

ペナン島の空港から、町の中心部ジョージタウンに移動。

IMG_1566

 

 

 

 

「竹内さん、ジョージタウンは世界遺産らしいですよ」

と、マレーシアのユニフォームを着て、

日本の「地球の歩き方」を読む不思議な旅行者、実藤氏。

日本人の観光客を寄せ付けない、オーラが漂っています。

「しかも、美しい町並みで評判らしいです」

「よし、観光しよう!」

ということで、町に繰り出してみたものの

IMG_1575

 

 

 

 

ジョージタウンは何の変哲もない田舎町で

IMG_1581

 

 

 

 

市場もゴミゴミしていて、

IMG_1584

 

 

 

 

10分もしないうちに竹内、飽きてしまいました。

「この町のどこが世界遺産なんだよ!」

「ガイドブックには、ここが一番の繁華街だと」

IMG_1585

 

 

 

 

「これのどこが繁華街なんだよ!」

「おかしいなぁ」

「この町が世界遺産に登録されるなら、
池袋の北口も世界遺産に登録されるぞ!」

竹内、この旅行で一番の逆ギレです。

その逆ギレを沈めるために、

実藤氏、とりあえず、

IMG_1591

 

 

 

 

竹内にビールを飲ませて、ご機嫌を取ることに。

 

そして、気分が良くなった後、

タクシーにて、ジョージタウンから、

汽車が出発するバタワース駅に向かうことにしました。

 

「タクシーに乗ったら、ぼったくられるんじゃないか?」

「大丈夫ですよ」

「なんで?」

「ほら、僕たち、マレーシア代表のユニフォーム着ていますから」

「なるほど!」

「どっから見てもマレーシア人ですよ」

と自信満々にタクシーに乗って、

IMG_1595

 

 

 

 

見事にぼったくられる実藤氏御一行様。

その後、

IMG_1548

 

 

 

 

列車のチケットを買って、

IMG_1599

 

 

 

 

ホームまでテクテクと歩いていき、

IMG_1603

 

 

 

 

 

いざ、タイに向けて出発!

どんな汽車が、車両を引っ張っているのか、

先頭まで見に行ったところ、

IMG_1611

 

 

 

 

ふざけたぐらいポンコツな汽車と判明。

本当にこれに乗ってバンコクに着くのでしょうか?

しかし、それでも念願叶ったのか、

IMG_1608

 

 

 

 

ご満悦の実藤氏。

「実藤君、この汽車、ホントにバンコクに行くのか?」

「行き先は、汽車の側面に書いていますよ」

そういわれて、汽車の側面を見に行ったところ、

IMG_1614

 

 

 

 

「読めねぇーよ! どこ行くんだよ、この汽車!」

と、もめているうちに、汽車はバタワースを出発。

IMG_1609

 

 

 

 

「竹内さん、汽車の旅っていいですね!」

興奮気味の実藤氏。

IMG_1620

 

 

 

 

 

「たまには、こういう視察ツアーもいいかもな」

だんだん、状況を受け入れるようになった竹内。

「ところで、実藤君」

「なんですか?」

「この汽車、どのくらいでバンコクに着くんだ?」

IMG_1623

 

 

 

 

「20時間後ですよ」

IMG_1630

 

 

 

 

「・・・・・・・」

「明日の、朝10時に、バンコクに着きます」

「ちょっと待て」

「は?」

「お昼の1時に乗って、着くのが明日の朝10時かよ!」

「ええ」

「そんなに汽車に乗ったら、機関車トーマスになっちまうぞ!」

竹内の怒りに対して、仏のような表情になる実藤氏。

IMG_1627

 

 

 

 

 「まぁ、どちらにせよ長旅になりますから……」

IMG_1643

 

 

 

 

「僕は寝ますね」

ぐーぐーぐー

と、突如として爆睡してしまった実藤氏。

そして、

IMG_1628

 

 

 

 

突然放置されて、やることが何もなくなってしまった竹内。

IMG_1636

 

 

 

 

外を見れば、見渡す限りのジャングル。

隣の人に話しかけようと思っても、

IMG_1640

 

 

 

 

言葉が通じる気配さえない皆様。

そして、なぜか、さっきからじっと僕ら二人を見つめ続ける、

IMG_1641

 

 

 

 

中年のオッサン。

私は一体、

IMG_1642

 

 

 

 

なぜ、ここにいるでしょうか?

しかも、目の前に座っている、この男。

IMG_1643

 

 

 

 

よく、こんな格好で寝られるものです。

疲れているのか、30分おきぐらいに、

指先がピクピクと痙攣していて、

それを見て、時間を潰している自分が、

IMG_1647

 

 

 

 

不憫でなりません。

そんなこんなで2時間ぐらい過ぎて、

実藤氏の指先の痙攣も見飽きたので、

IMG_1658

 

 

 

 

 日本から持ってきた折り紙で、鶴を折ることにしました。

ええ、何十年ぶりかに鶴を折りました。

本当に、死ぬほど、汽車の中はヒマなんです!

なんとか四苦八苦しながら、

IMG_1659

 

 

 

 

ようやく鶴が完成!

IMG_1649

 

 

 

 

隣の席の子どもが、

「何やってんだ、このオッサン」

という目つきで、私の方を見つめています。

しかし、作った鶴の行き場がないので、とりあず、

IMG_1662

 

 

 

 

実藤氏の頭に乗せることにしました。

30分ごとに指を痙攣させながら、

白い布を顔からかぶり、頭に折り鶴を乗せる実藤氏。

そのカオスな光景を見て、たびたび、頭の中で、

IMG_1664

 

 

 

 

「ひと思いに、この男の息の根でも止めてやろうか」

という、殺意がわいてくることもありました。

 

さて、そんな世界一、無駄な時間を過ごしているうちに

夕方には、タイとマレーシアの国境の駅、

IMG_1673

 

 

 

 

「パダン・プサール駅」に到着。

IMG_1674

 

 

 

 

爆睡していた実藤氏を起こし、

IMG_1675

 

 

 

 

出国審査と入国審査を同時に済ませて、

IMG_1680

 

 

 

 

国境の売店でアイスを食べて一休み。

ちなみに、国境の町がどんな町なのか、

駅から降りてみたところ、

IMG_1681

 

 

 

 

周囲には建物も施設も何もナシ!

国境ということもあり、

怪しいマレーシア人が近寄ってくるんですが、

マレーシア代表のユニフォームを着ている怪しい日本人に

話しかける勇気があるマレーシア人は誰もいませんでした。

 

さて、再び汽車に乗り込むと、

車掌さんから、夕飯のメニューが手渡されました。

注文すると、

IMG_1695

 

 

 

 

挽肉炒めのようなお弁当と、

IMG_1693

 

 

 

 

謎の木の実が出されました。

IMG_1697

 

 

 

 

それでも、汽車の中で食べる食事は、

それなりに格別な味がしました。

 

 

その後、汽車は揺れに揺れて、タイに突入。

その頃には日も沈み始め、

IMG_1711

 

 

 

 

夕焼けのキレイな田舎町を走り続けます。

バラック小屋の、壁がないような家もたくさんあり、

蒸し暑いせいか、子どもから、大人まで、

ほとんどの人が、ジャングルの中で、上半身裸の状態。

デング熱を警戒して、

IMG_1348

 

 

 

 

日本から大量に持ってきた虫除けスプレーが、

バカバカしく思ってしまうぐらいでした。

 

 

さて、夜もすっかり更けると

IMG_1731

 

 

 

 

車掌さんがやってきて、座席をベッドに変更。

ベッドメイキングもしてくれて

IMG_1734

 

 

 

 

あっという間に、二段ベッドの出来上がり。

「こんなので、本当にぐっすり眠れるんですかね?」

IMG_1741

 

 

 

 

と、なぜか状況を偉そうに見守る実藤氏。

あんなカエルみたいな寝方をしていた男に、

とやかく言われる筋合いはありません。

しかし、寝床は気になるらしく、

「どれどれ」

IMG_1748

 

 

 

 

「よいしょ」

IMG_1752

 

 

 

 

「おっ、竹内さん、これ、快適っすよ!」

まるで修学旅行の高校生のようにはしゃぎ回る

35歳独身の実藤氏。

「おいおい、子どもじゃないんだから」

と呆れ顔で、竹内も二段ベッドに上がることに。

IMG_1755

 

 

 

 

 

 

「よいしょ」

IMG_1756

 

 

 

 

「すげぇ! こりゃいい眺めだ!」

まるで、林間学校の小学生のようにはしゃぎ回る

44歳既婚の竹内氏。

「実藤君、せっかくだからさ、朝まで語り合おうぜ!」

IMG_1759

 

 

 

 

と、旅行気分が最高潮に盛り上がるが、

実藤氏は

IMG_1768

 

 

 

 

 

 

スタスタと上段のベッドに上がると、

IMG_1767

 

 

 

 

 

「俺、もう眠いんで」

と、一言言って、

IMG_1789

 

 

 

 

再び爆睡体制に入ってしまいました。

最後に、二段ベッドの上から、

「景色がキレイとかいって、無理に起こさなくていいですからね」

と忠告まで受けて、そのままイビキをかいて寝てしまいました。

 

まったく、まるでコアラのように、1日に何時間も寝る男です。

 

まぁ、そうは言いながらも、自分も長旅の疲れがあって、

ベッドに入ると、そのまますぐに眠りに落ちてしまいました。

 

 

そして明け方――。

ふと、窓が明るくなっているのに気づき、カーテンを開けると、

汽車はゆっくりと海岸線を走っていました。

ちょうど朝日が昇る時間と重なって、

草原の向こう側の海から、太陽が上がってくるところでした。

IMG_1779

 

 

 

 

写真では、その感動が伝わらないと思いますが、

とっても幻想的な光景で、

実藤氏も起こして見せてやろうと思いましたが、

IMG_1789

 

 

 

 

「起こすな」と言われたので、

そのまま放っておくことにしました。

 

さて、完全に日が昇って朝になると、

IMG_1801

 

 

 

 

 朝食が運ばれてきます。

IMG_1806

 

 

 

 

なかなか立派な朝食。

でも、なぜか、

IMG_1810

 

 

 

 

パックジュースの蓋のイラストには、

やる気の「や」の字も感じられません。

@SOHOで安いイラストレーターを探したって、

こんな酷いイラストを描く奴には出会わないって感じです。

 

寝起きで頭がぼんやりしているのか、

汽車に乗りすぎて頭が揺ら揺らしているのか、

よくわからない状態で

IMG_1807

 

 

 

 

 とりあず、ぼんやりした状態で朝食を食べました。

すると実藤氏が、寝ぼけた声で話しかけてきました。

「竹内さん」

「なんだよ」

「太陽が昇るところ、見ました?」

「ああ、見たよ。すごいキレイだったよ」

IMG_1813

 

 

 

 

「なんで起こしてくれなかったんですか」

「・・・・・・」

この時、心の中で、

やっぱりあの時、息の根を止めておくべきだったと、

心底思いました。

 

さて、朝食後、日本にいる高校生の娘に、

実藤氏と汽車の旅をしているメールを、写真付で送ったところ、

IMG_1623

 

 

 

 

IMG_1620

 

 

 

 

「お父さん、男の人とペアルックで旅行しているの?」

と、マレーシアのユニフォームが、ホモ疑惑を生んでしまう事態に。

なんとか言い訳をするが、

さらにそれが父親のホモ説の疑惑を広げてしまい、

しまいには、娘からのメールが音信不通に。

 

「実藤君・・・年頃の娘って難しいね」

IMG_1831

 

 

 

 

「そんなもんですよ」

と、適当に相槌を打つ実藤氏に、

軽い怒りを覚えながら、汽車はタイに向けて走り続けました。

 

その後、タイの中心部に近づいていることもあり、

IMG_1824

 

 

 

 

景色はだいぶ都会っぽくなってきました。

IMG_1832

 

 

 

 

「実藤君、そろそろ10時だから、バンコク到着だね」

IMG_1831

 

 

 

 

「いえ、あと1時間かかりますよ」

「え? なんで?」

「タイとマレーシアには1時間の時差がありますから」

「・・・・・・」

「だから、時計の針を1時間、戻してください」

ということで、時計を戻して、

さらに1時間、汽車に乗るハメに。

しかも、ところどころ汽車が遅れて、

最終的に、バンコクの駅に着いたのは、

IMG_1843

 

 

 

 

予定よりも1時間30分遅れ。

「実藤君、結局、汽車には何時間乗ったんだい?」

「えーっと、時差と遅れを足すと……」

IMG_1841

 

 

 

 

「22時間30分ですね♪」

「・・・・・・」

「竹内さん」

「なんだよ」

「次、ヨーロッパの視察の帰りに、ロシア鉄道なんて・・・」

 

「誰が乗るか、ぼけ!」

 

そんなわけで、

なんとも、楽しくて過酷な汽車の旅は、無事、終了しました。

この旅が、一体、私達に何をもたらしたのか、

今を持って、まったく分かりませんが、

ひとつだけ言えることは、

「22時間も汽車に乗ると、飽きる」

という現実でした。

みなさんも、マレーシアに出張に行った際は、

ぜひ、バンコクまで汽車で行ってみてくださいね!

(行かねーよ)

 

なお、後日談ですが、バンコク到着後、実藤氏が、

「汽車の次は、ゾウに乗りたい」

と、わけのわからないことを言い出して、

IMG_1899

 

 

 

 

 

 

タイ郊外で、ゾウに無理やり乗せられるエピソード等がございますが、

今回はスペースの都合上、割愛させて頂きます。

とにかく、早くホテルに帰って寝かせてくれー!

→第4回:微笑みの国、タイの視察ツアーはコチラ

 

著者/竹内謙礼

記事をご覧になって下さりありがとうございます、
よかったら気軽にコメントを書き込んでくださいね!

このエントリーをはてなブックマークに追加
rss
上矢印
ページTOPへ