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ガイアの夜明けで紹介された「類人猿分類」のマネジメント術

こんにちは!
経営コンサルタントの竹内です!

先日、成田市で一番大きなお祭りの『祇園祭』があったんですが、
私の事務所は、ちょうど参道沿いにあるので、
目の前に山車が通って、結構、風情があって楽しかったりするんですね。

で、今年はちょっと調子に乗って、自分のFacebookで、

「成田のお祭りに来たら、みんな事務所に遊びに来てね!」

みたいなことを呟いてみたんですね。

でも、考えてみれば、自分のFacebookの友達って、1450人もいるので、
もしかしたら、その告知を見た友達が、
大量に事務所に押し寄せてくるのではないかと思い、

焦った私は、たくさんの友達が来ても大丈夫なように、
お酒やジュースやおつまみ等を買い込んで、

「こりゃ、今年の祭りは楽しくなりそうだぞ!」

と、意気揚々と待機していたんですが、
ふたを開ければ、
3日間で私の事務所に立ち寄ってくれた人は、

1人のみ。

ええ、いつも、メルマガやチラシの
コンバージョンだの、レスポンスだの、偉そうに言っておきながら、

自分の友達を呼ぶコンバージョン率が
まったく上げられないという悲惨な状況に陥っています。

というわけで、そんな友達のいない経営コンサルタントがお届けする、
本日のメルマガのネタは、

「類人猿診断」についてのお話。

先日、「ガイアの夜明け」でも紹介されて話題になった
13期連続2桁増収で急成長する食品スーパー「エブリィ」の
人材育成の面白い研修について、ちょっとお話をさせて頂きます!

 

人間は次の4タイプの類人猿に分類される。

先日、広島県で急成長を続けるスーパーマーケット、
「エブリィ」に行ってきました。

そこで今、話題になっている「類人猿診断」によって、
従業員をタイプ別に分けて、採用や人材育成を行っているというので、
その話を、広報担当者さんに聞きに行ったんですね。

で、最初から説明しますと・・・。
ことの発端は、エブリィの社長の奥様が、
ずっと心理カウンセラーのお仕事をしていて、
特に「類人猿」の心理について研究されていたそうなんです。

類人猿は大きく分けて

・オランウータン
・ゴリラ
・チンパンジー
・ボノボ

この4種類に分けられて、これらは、すべて“ヒト科”の動物で、
尻尾がなく、DNAも人間と数パーセントしか違わないそうなんです。

だから、限りなく人間に近い動物ということもあって、
社長の奥様は、世界中の動物園を回って、

この類人猿の性格や行動パターンについて、
ずっと研究を続けていたそうなんです。

そしたら、ある日のこと。

この類人猿たちの行動が、人間の行動に近いことが分かり、

「人間も、もしかしたら、4種類の類人猿のパターンに分けられるんじゃないか?」

ということで、4つの類人猿に振り分ける心理テストを作り、
周辺の人達を、このルールに則って振り分けてみたそうなんです。

それが、こちらのテストです。
(みなさんも気軽に診断できますよ!)

「類人猿診断」

http://yakan-hiko.com/gather/

オランウータンタイプ」は
論理的思考で、一つのことを極める集中力がある反面、
理屈っぽくて、感情を表に出さないタイプだそうです。

ゴリラタイプ」は、
準備力があって、ルーティンワークが得意。
縁の下の力持ちではあるけれども、
自己主張しないという短所を抱えています。

チンパンジータイプ」は、
新規開拓の力があり、社交性もあっていいのですが、
反面で、攻撃的で、飽き性という性格を持っています。

ボノボタイプ」は、
思いやりの能力があっていいのですが、
感情的な判断をしてしまい、依存的な性格が弱点だったりします。

ちなにみ、私もやってみたんですが、
結果は「オランウータン」でした(笑)

で、ここからが重要!

なぜ、この4種類に分けたかというと、
組織が、この4種類のどれか1種類に偏ってしまうと、
チームワークの取れた組織にはならないそうなんです。

でも、この4種類がバラバラでちゃんとバランスよく配属されていれば、
お互いの弱点を、お互いが助け合うようになり、
非常にチーム力が取れた、いい仕事ができるようになるそうなんですね。

実際、エブリィでは、採用の段階から、
この心理テストを使って、4種類の類人猿タイプに分類して、

それぞれの人材を、バランスよく配属させたことによって、
13期連続2桁増収で急成長を続けています。

いいですか?

おそらく、このメルマガを読んでいる人の多くが、
「そんな心理テストなんて……」と思っているかもしれませんが、
実は、これは正確には心理テストではないと私は思っています。

「あの人は、ああいう人だから分かってあげよう」

という、仲間に対しての理解度を高めるための、
いわゆる“シグナル”みたいなものだと思うんですね。

例えば、この類人猿の分類がないと、

「あの人は、何を考えてるか分かんない」

という自己判断による人格決定だけになってしまい、
そのまま人間関係が崩れていってしまいます。

でも、事前に類人猿のタイプが分かっていると、

「あの人は、理屈っぽいけど、言っていることは間違ってないよね」

「自己主張しない子だけど、やることはちゃんとやってるよ」

「あの人は、突破力はあるけど、飽きっぽいんだよね」

「感情的な子だけど、思いやりはあるからね」

と、“そういう人なんだ”という能力や性格を掴めることにより、
その人を助けてあげたり、分かってあげたりする力がアップするから、
コミュニケーションがより充実したものになるんだと思います。

事実、この心理テストをやった、ある社長さんは、
「チンパンジータイプ」だったそうなんですが、

どうしても、そういう人は、
同じ「チンパンジータイプ」ばかりを採用してしまい、

「チンパンジータイプ」の人材を
贔屓目に見てしまうところがあったそうです。

で、「ゴリラタイプ」や「ボノボタイプ」の人に対しては、
「あいつのことは、よく分からないよ」といって、
自分と違うタイプの人を理解しようとしないところがあって、

結果、社内全体が、偏った能力のチームになってしまったそうなんです。

でも、この類人猿テストを社内研修に取り入れたことによって、

「あの社員は、こういうところがあるからな」
「あの子は、こういうところをもっと伸ばしてあげよう」

と、スタッフに対して理解が増すようになり、
今では組織は潤滑にチーム力が回っていって、
業績をグングンと伸ばしているそうです。

結局のところ、人は絶対に「長所」と「短所」を持っており、
それを補って助け合わなくては、仕事は成り立ちません。

しかし、人にはどうしても“好み”という色眼鏡で見てしまうために、
同じ性格や価値観の人ばかりで固まってしまい、

結果的に、偏った人材ばかりのチーム編成になってしまって、
皆が助け合わない、チーム力のない組織になってしまうんだと思います。

そんなお互いを「助け合う」「分かり合う」という意味でも、
この心理テストは、試しに会社でやってみる価値は十分にあると思います。

遊び半分の心理テストだからこそ、
気楽に組織作りに取り入れられると思いますので、
ぜひ、会社でやってみてくださいね。

ちなみに、この「類人猿分類」の手法に関しては、

9月にマニュアル本が販売されるらしいです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4906790194/

僕の著書ではありませんが、
興味のある方は、ご予約のほどを!

【竹内謙礼が組織作りのお手伝いをします!】

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『タケウチ商売繁盛研究会』
https://e-iroha.com/kenkyukai/index.html

 

編集後記

今回、広島の「エブリィ」という食品スーパーに行ってきたんですが、
久しぶりに、パンチの効いたスーパーマーケットと遭遇しました。

自前のキャベツ畑を作るために、荒野を自分たちで開墾したり、
鮮魚を低価格で仕入れるために、漁船の魚を丸ごと一艘買い取ったり、

コンビニやネット通販に負けない「仕掛け」が、
店内に山のようにちりばめられていて、
刺激的なノウハウが得られる1日を過ごさせて頂きました。

わざわざ、このスーパーマーケットを見るために、
千葉から広島まで日帰りで飛んでいった甲斐がありましたよ。

このビジネスモデルは、私の日経MJの連載で、
じっくりと紹介させて頂きますので、
みなさん、楽しみにしていてくださいね!

■日経MJを教科書で使ったセミナー開催!

8月23日(日)
「お客様に愛される企画の発想法と戦略の作り方」
https://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.aspx?ID=1347&TYPE=

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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