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  • 電子書籍の市場をアマゾンはひっくり返せるのか?

こんにちは。
いろはの竹内です。

先日、上場企業の会社名を見ているときに、
心がときめくようなキーワードがあったんですね。

「ホールディングス」

なんか、ステキですよね・・・会社名の下につく「ホールディングス」って。
会社がとっても大きくなったような気持ちになります。

だから、次に私も会社名を変更するときは、
この「ホールディングス」という名称を使いたいと思います。

「いろはホールディングス」

あっという間に大企業の仲間入りです!

怪しくて、ちっちゃい子会社を、
たくさん持っているような雰囲気が出てきました!

そんなビッグアイデアを知人の経営者に話したところ、
「竹内さんの会社って、確か“有限会社”だったのよね?」
という、ご意見を頂いて、早速、訂正したところ、

「有限会社いろはホールディングス」

という、意味不明な会社名になってしまいました。

・・・なんでしょうね?
この“有限会社”と“ホールディングス”の相性の悪さは。

世界に羽ばたこうと思っていたのに、
羽がむしられちゃったような会社名です。

うーん、そうなると、「ホールディングス」はナシですね。
やっぱり「インターナショナル」ですかね?

それとも、開き直って、「株式会社」っていう会社名なんか、
面白いかもしれませんね。

「有限会社株式会社」

うへー、仕事が3分の1ぐらいに減りそうな会社名になってしまいました。
と、何の足しにもならない冗談みたいな話はさておき。

今日は今ちょっとホットな話題になっている
「電子書籍」
についてのお話です。

意外にも、このメルマガ、出版関係者が多く読んでいるんですよね。
今日は、そんな業界話に切り込んでいきたいと思います!

電子書籍は本当に出版社に売れるのか?

さて、もうみなさんご存知かもしれませんが、
アマゾンが本気を出して、日本の電子書籍業界に乗り込んできました。

■アマゾン電子書籍契約は妥当か無茶か 大手は反発、中小は興味示す?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111101-00000006-jct-soci

契約内容は出版業界にとったら結構、過激なものになっています。

・売上の55%をアマゾンのものとする。
・書籍より単価を低くすること。
・著作権を出版社が保有すること。

などなど、欧米流の条件を突きつけてきて、
日本の出版業界に、大きな風邪穴を開けようとしています。

「いやー、もう電子書籍の波は止められないでしょ」
「それでも紙の本は日本からなくならないよ」
「いやいや、キンドルが普及すれば分からないよ」

電子書籍の話題になると、
このような話題ですぐに盛り上がります。

実際、私なんか元雑誌編集者で、
なおかつ、今はビジネス書の著書で、
それでいてネットビジネスに詳しい人間でもありますから、

そりゃあ、もう、この話題は必ずっていいほど、
出版業界関係者から聞かれる「定番質問」となっています。

じゃあ、日本の電子書籍は、今後、どうなっていくのか?

結論から言えば、
かなり乱暴な意見かもしれませんが、

私は「電子書籍」も「紙媒体」も“共倒れ”するんじゃないかなぁと思っています。

まず、みなさんが思っているほど、
電子書籍って、流行っていないと思うんですね。

もし、めちゃくちゃ流行っていて、とてつもなく需要のあるものであれば、
もうちょっと市場規模が大きくなっていてもいいと思いますし、
書店さんだって、もっと勢いよく潰れていてもいいと思うんです。

でも、実際、2010年は「電子書籍元年」とか騒がれた割には、
対前年比で市場規模の成長が109%と、
成長率で言えば前年度割れを起こしているわけですから、
そんなにみんなが飛びつくほどの、サービスではなかったと思うんです。

「でも、スマホとかタブレットが普及したら、大きく変わるんじゃないの?」

そう思うかもしれませんが、
おそらく、全ての紙媒体の本の市場を奪い取るほどのパワーは
電子書籍というコンテンツにはないと思うんですね。

えっ、ナゼかって?

理由はとっても単純で、
スマホやタブレットの画面の中には、
「本」というコンテンツよりも、
もっともっと楽しいコンテンツがあり過ぎてしまって、
電子書籍にたどりつく前に、

他のサービスに客が流れてしまうからです。

最新のニュースや面白い動画サイトは、すぐに観られますし、
刺激的なゲームのアプリや便利なツールも、
苦もなくアクセスすることができます。

しかも友達のブログを覗き込んで返信することもできますし、
チャット、メール、ブログ、ツイッターなどを通じて、
芸能人と会話することだってできるんです。

しかも、ほとんどのサービスが無料!

つまり、「本」というコンテンツよりも、
もっともっと面白いサービスが、
あの手のひらに収まる小さな機械の中に、
ぎっしりと詰まり過ぎているから、

わざわざ「本」というコンテンツを選択しなくても、
十分「楽しさ」を味わうことができるような環境が、
意外にも電子書籍の普及の妨げになっているんだと思います。

実際にスマホの普及に伴って、
ゲーム機メーカーは売上を落としていますし、
デジカメとパソコンの市場がスマホに奪われてしまっているのは、
何よりもの証拠だと思います。

「本」というコンテンツが、
このほかのネットで提供されるサービスに比べて、
「面白い」と思えるものにならない限り、
電子書籍の普及は厳しいところがあると思うんですね。

もちろん、「どうしても欲しい」という本であれば、
たくさんの誘惑を振り切って電子書籍というコンテンツに辿りつくことができますが、

「欲しいなぁ」程度の欲求だと、
案外、「いつでも買えるから」という気持ちになってしまって、
結局は、「買わなくてもいい」という選択をしてしまうんだと思います。

まぁ、「電子書籍の普及は厳しい」と言っても、
おそらく、スマホの普及率と電子書籍の普及率は比例して、
今の市場規模の2倍ぐらいまでは大きくなるとは思います。

それに、今回のアマゾンの戦略ではないですが、
強制的に出版社が電子書籍にシフトしてしまえば、
いやおうなしに市場はひっくり返るので、
もっともっと電子書籍は市場を大きくしていく可能性はあります。

でも、みなさんが想像しているほどの、
ガッチリ電子書籍ワールドみたいな世の中には、
ちょっとなりにくいのではないかと思います。

「じゃあ、紙媒体が生き残るんだ」

そう思うかもしれませんが、そっちも私は厳しいと思います。

実際、本の市場規模は年々縮小していますし、
先ほどの話ではないんですが、

「本が面白くなくなった」というよりも、
「本より面白いものが増えすぎた」というのが現状ですから、
市場が縮小していってしまうのは、
ある意味、自然淘汰の流れではあると思うんですね。

さらに、

電子書籍が出版社にとって不利になることは、
出版社がネットを利用した販促手法を、
まったく理解していないという問題点もあります。

電子書籍、電子書籍とどんなに騒いでも、
結局はインターネットを通じて商品を販売する小売業である以上、
「ネットでモノを売る」というノウハウが必要になってきます。

SEOやキーワード広告、ネット広告やキャッチコピー、
お客さんへの見せ方や、クリックさせる方法、
ストレスのないページ作りや競合との価格設定……。

これらの「ネットでモノを売る」というノウハウが、
出版社側にない以上、
電子書籍なんか売れるはずがないんですね。

有名な小説家の先生が、電子書籍を出しても、
そんなに売れないのは、「いい商品」を作っても「売れない」という、
ネットビジネスならではの現象なんです。

従来の書店さんに対する「置いていたら売れる」という、
販促手法とは、まったく別の“攻め”売り方ですから、
そのへんをちゃんと理解していないと、

「ネットで電子書籍を売る」ということは、
今の編集依存型の職人ビジネスの出版社には、
ちょっと厳しくなってしまうと思います。

しかも、その「ネットで売る」という大事な部分を、
今までずっとアマゾンに甘えてきたんですから、

いまさら出版社側が「アマゾンに55%持っていかれるのかよ!」って騒いでも、
それは自業自得ってもんですよ。

そんな55%ぐらいでギャーギャー言ってたら、
楽天市場のネットショップさんに怒られまっせ!(それは言い過ぎです竹内先生)。

いいですか?

今、出版業界は「電子書籍」か「紙媒体」かという、
そういうレベルの話し合いをする前に、

もっと根本的な部分である「コンテンツのあり方」や「売り方」から、
見直していかなくてはいけないと思います。

さらに、もっと「本を売る」という意識を強く持った、
ネットマーケティングを取り入れた販促方法を、
営業側と編集側が協力して取り入れていかなければ、
今後、さらに市場での戦いは厳しくなっていくと思います。

残念ながら、
「お客さんに喜んでもらえるコンテンツ作り」に関しては、
ネタの仕込み方から売り方まで、
出版社よりもモバゲーやグリーの方が、格段に能力と経験値が高いのが現状です。

むしろ、アマゾンが乗り込んでくるよりも、
彼等が電子書籍業界に乗り込んできたほうが、

ずっとずっと怖い存在になるかもしれませんよ。

編集後記

さて、みなさんご存知だと思いますが、
11月10日に、ヤフーのキーワード広告が、グーグルの仕組みに移行します。

詳しくは
http://ppc-labo.com/

まぁ、いろいろ便利になるとは思うんですが、
私、個人的な意見としては、移行する際に、

すっげぇートラブルが発生するんじゃないかなぁと思っています。

過去にヤフーはこういう“移行”によって、
ハチャメチャなことをやってきましたからねぇ・・・。

検索エンジンの移行しかり、
ヤフーショッピングの移行しかり、

とにかく、ヤフーは何か新しいモノにチャンレジすると、
いつも予想以上の“泣き”が入ることをやってくれます。

だから、こう言ってはなんですが、
僕は移行期間中は、ちょっと様子を見たほうがいいかなぁという気がします。
キーワード広告は広告費が発生する販促ですからね。

「あっ、すみません、こんな請求になっちゃいました。えへっ♪」

って言われたら、従うしかありませんからね。
年末商戦の直前で厳しい時期だとは思いますが、
なんせ後でトラブルが起きた後に文句を言っても、

「あー、そうですか」と分かってくれる相手ではないですからね。

それにしても、

グーグルもアマゾンもそうですが、
日本のネット業界のアメリカ依存度は、
めちゃくちゃ高いですよね~。

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http://e-iroha2.com/

著者/竹内謙礼

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