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なぜ被災地でミスマッチが起きるのか?

こんにちは! いろはの竹内です!

先日、熊本にボランティアに行った帰りの飛行機で、
ただでさえ狭いジェットスターの隣の席に、
めちゃくちゃ人相の悪い男の人が座ってきたんですね。

しかも、体格もプロレスラーみたいに大きい人だったので、
竹内、身をかがめて飛行機の座席に座ることにしました。

で、離陸後、どうしても書き上げなきゃいけない原稿があったので、
パソコンをそっと開いて、パチパチとキーを叩いていたところ、

「おい、兄さん」
と、突然、隣の怖い男の人が声をかけてきました。

「はい?」

「気持ちよく、キーを叩いてんじゃねぇか」

「あ、ありがとうございます」

「そんなところで、申し訳ないんだがよぉ」

「なんでしょう」

「キーを叩く音が耳障りなんじゃよ」

すいません!
すいません!

たいへん申し訳ありませ~ん!

今、すぐに止めます!

ごめんなさい!
ごめんなさい!

と、半べそをかきながらパソコンをしまい、
隣の席でビクビクしながら座り続けました。

いやー、怖かったですね。
たぶん、カスタネットなんか叩いていたら、
私、殺されていたのかもしれません(は?)

ということで。

今回のメルマガは、
熊本へボランティアに行ったお話を少しさせて頂きます。

もし、よろしければ、下記のページも御覧になって、
ちょっとだけ、熊本の復興のお手伝いをして頂ければ嬉しく思います。

【お願い】熊本で「お茶」と「馬刺」を買いませんか?
https://e-iroha2.com/?p=2966

 

なぜ被災地でミスマッチが起きているのか?

被災地のボランティア活動の現場を取り仕切っているのは、
ほとんどは「社会福祉協議会」という
いわゆる準公務員のような人たちが指揮を取っているんですね。

当然、このような職を選んだ人たちですから、
仕事で求めている一番の条件は「安定」になります。

(もちろん、全員が全員とは言いませんが)

売上や時間に追われることもなく、
面倒なサービスや顧客満足度を追求することもなく、

自分の住み慣れた町で、日々、平和に暮らしたいから、
社会福祉協議会という団体に属して仕事をしているわけです。

だから、そんな人たちが、
イレギュラーなことが発生している被災地で働こうとすると、
とんでもない自体になってしまいます。

段取りが悪い
手際が悪い
深く考えない

つまり、日常的にイレギュラーなことに慣れていない人たちが、
イレギュラーだらけの現場に入ってしまうと、
パニック状態に陥ってしまうんです。

(しつこいようですが、全員が全員ではありませんよ)

例えば、今回、熊本でボランティア活動した時も、

1時間ぐらいボーッと何もしないで過ごすのはザラ。

洗い物を頼まれたけど洗剤がなくて、
その旨を伝えると「じゃあ買ってくる」と言って、
そのまま30分ぐらい待たされたり。

女性ボランティアが重い荷物を運んでいても手伝おうとせず、
分からないことを聞いても「確認してくる」と言って、
そのまま忘れてしまい仲間と談笑。

正直、「二次災害」といってもいいぐらい、
何も役に立たない人たちが被災地の現場を取り仕切っているのです。

しかも、各市町村の社会福祉協議会から
「応援」という形で被災地入りするので、

現場スタッフは知らない人同士になるので、
まったく連携が取れていません。

見慣れない土地にいきなり派遣されてきた人たちですから、
ボランティアが被災地のことを尋ねても

「私、この町の人じゃないですから」

と平気で社会福祉協議会の人は口にしてしまうんですね。

もし、これが民間企業だったら
「働くんだったら、事前に調べておけ!」と上司に怒られるものです。

でも、準公務員の彼らは、日常的に管轄外とか自分の仕事以外のことは、
興味もなく、頑張ることも考えず、
ただ、日々を無難に過ごすことだけを考える人たちなのです。

こんな人たちが、被災地に何人いても、
正直、何の役にも立ちません。

いいですか?

ここで誤解して欲しくないのは、
私は別に社会福祉協議会を非難しているわけではないんです。

彼らが悪いのではなく、
彼らに向いていない仕事をさせていることのほうが悪いのです。

先述したように、彼らは「安定した場所で働く」のが得意なわけであって、
イレギュラーな場所で働くことを得意とはしていません。

例えるのなら、長距離ランナーに短距離を走らせるようなものです。

そこを見極めずに、ただルールと仕組みに当てはめて、
仕事をさえようとするから、
こういうミスマッチなことが起きてしまうのです。

極論を言ってしまえば、被災地には公務員ではなく、
日々イレギュラーばかりが発生している
ベンチャー企業の社長を100人ぐらい突っ込んで、

1週間ぐらいでボランティア活動の仕組みを作らせてしまったほうが、
もしかしたら、被災地の復興は早いかもしれません。

(逆に今よりもさらに大混乱する可能性もありますが・・・)

さてさて、皆さんの会社では、
知らないところでミスマッチが起きていませんか?

パソコンが得意というだけで、ネットショップ担当をさせていたり、
ルーチンワークが得意な人に、イレギュラーな企画を考えさせたり。

社会福祉協議会の人たちのように、
「自分たちはイレギュラーなことが苦手だ」という自覚がないまま
仕事を続けてしまうことの方が、お互いの不幸になってしまいます。

その点は、第三者がちゃんと指摘してあげることが、
その人にとっても、その周辺で働く人たちにとっても、
幸せなことだと思いますよ。

 

編集後記

今回、熊本にボランティアに行った、
もうひとつのテーマが、

「被災地の経営者の人たちを励ましてくる」

というミッションでした。

自分が千葉県で東日本大震災を経験したときに、
会社経営に対して、たとえようのない不安に襲われて、
言葉では表現できないぐらいの辛い思いをしました。

実際、多くの経営者さんからも、
「注文が来ない!」「キャンセル続出!」という相談を受けて、

震災における経営者の心理的ケアは、
絶対に必要なんだと、その時、改めて思いました。

今回、熊本にボランティアに行った最終日に、
たくさんの経営者とお会いする機会を設けて、

「被災地の経営者に、何をしてあげられるのか?」

を真剣に考えてみました。

その結果、販促のコンサルタントとして、
販促のお手伝いをすることが一番いいのではないかと思い、

今回、熊本の3つのネット通販を行っている会社をピックアップして、
このメルマガで紹介させて頂くことにしました。

ひとつは、被害が一番大きかった益城町で、

お茶を販売している「お茶の富澤」
http://www.ochanotomizawa.com/

もう一つは、現地で積極的にボランティア活動を続けている

株式会社利他フーズの「熊本馬刺.com」
http://kumamoto-basasi.com/

そして、事務所が半壊してしまっても、
在宅勤務のスタッフだけで頑張って仕事をしている

快眠グッズメーカー「株式会社ムーンムーン」
http://intiinti.com/lp/p2055812/

彼らは余震が続く中、歯を食いしばって仕事をしており、
まだまだ僕たちの支援を必要としています。

下記のページに、上記3社の詳細をまとめましたので、
ぜひ、ご一読頂ければ幸いです。

■【お願い】熊本で「お茶」と「馬刺」を買いませんか?
https://e-iroha2.com/?p=2966

本当に小さな支援かもしれませんが、
そういうところから、ひとつひとつ熊本を応援していくことが、
続けられたらいいかなぁと思っています!

よろしくお願いします!

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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