こんにちは! いろはの竹内です!
先日、バイクのツーリングイベントに参加した際、
「お昼はカレーバイキングです!」
という触れ込みだったので、
てっきりいろいろなカレーが楽しめると思って、
ワクワクしていたんですが、実際に行ってみると、
「カレー」と「バイキング」が分かれているだけの、
食い放題のランチメニューになっていました。
ええ、バイキングに「カレー」が追加されていただけでした。
なんでしょうね、このマンガみたいなオチは。
まるで「スッチーと合コンだよ」と誘われて、
行ってみたら、スッチーが1人しかいなかったみたいな
そんな裏切られた感があります(ありません)。
というわけで。
本日は「ブラック企業」についてのお話をひとつ。
ちなみに、私の会社「有限会社いろは」は、
思いっきりブラック企業ですね。
休み下さいよ、俺。
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ブラック企業の判断基準とは?
毎日がハードワークで、
福利厚生もしっかりしていなくて、
なおかつ、上司が嫌な奴ばかりで、
オマケに給料も安い・・・。
というのが、ブラック企業の典型だと言われています。
でも、冷静に考えると、
こんな職場の中小企業なんて、
世の中にたくさんありますよね?
そもそも、仕事がハードじゃなくて、
それでいて福利厚生がしっかりしていて、
オマケに上司がいい奴で
給料が抜群にいいという、
パラダイスみたいな中小企業は、
世の中の構造的に、ほとんどないと言ってもいいでしょう。
だって、大手企業と違って
中小企業は稼ぐ体力がないんですから、
当然、仕事はハードなものになります。
そして、社員数もギリギリで回しているので、
福利厚生も十分なものを提供できなくなってしまうし、
そうなると採用する人の質も悪くなりますから、
当然、上司や先輩の質がいいわけありません。
だから、そもそも中小企業という組織は、
ブラック企業の要素を十分に含んだ環境にあることを、
理解しなくてはいけないのです。
では、ブラック企業と非ブラック企業の
境目は一体何なのか?
労働法に違反しているかしていないかを別にして、
その判断基準は、本人の受け止め方次第だと思います。
ブラック企業みたいな劣悪な環境の職場でも、
本人が納得して働いていたり、
仕事にやりがいがあったりすれば、
その時点でその会社は「ブラック企業」ではないと思います。
また、経営者自身が、
「もっと働く環境を良くしてあげたい」
と思っているのであれば、
これもブラック企業には含まれない会社だと思います。
しかし、
「給料出してやってんだから、もっと働けよ!」
「お前の代替えはいくらだっているんだからな!」
という気持ちが、経営者にあったり、
もしくは、経営者がそう思っていなかったとしても、
従業員がそのように受け止めてしまっている会社は、
もうすでに「ブラック企業」なんだと思います。
そういう観点で考えれば、
従業員の「俺の会社、ブラック企業かなぁ」という不安は、
経営者のコミュニケーションひとつで、
取り除くことが可能なんだと思います。
いいですか?
そもそも、小売業やネットビジネス業に関しては、
個人を相手にしなくてはいけないサービスの上に、
24時間対応をしなくてはいけないビジネスなので、
仕事がそもそもハードになりやすい環境にあります。
また、利益率も決して高くなく、
さらに競合も多いビジネスなので、
社員にお給料を還元しにくい商売だったりするんですね。
これに加えて、「中途採用」の多い業界というのも、
労働環境を厳しくしている要因のひとつと言えます。
会社という組織が人員を補完したい場合は、
できるだけ人件費を抑えて、
人を採用したいという思いがあります。
少なくとも、辞めてしまった前任のお給料よりも、
べらぼうに高いお給料を払うことは、まず、ありえません。
そうなると、中途採用を行う場合は、
「できるだけ能力が高くて、安い人件費の人材が欲しい」
という要望が出てきてしまいます。
それでいて、中途で会社に入ってもらうわけですから、
即戦力として採用することになるので、
必然的に期待も大きいし、早く結果を出してほしいから、
かなりのハードワークとプレッシャーをかけて仕事をしてもらいます。
つまり。
中途採用というポジショニングそのものが、
給料がそんなに高くなく、
なおかつ、仕事がハードになる職場で働いてしまう可能性が
非常に高くなってしまう仕事なのです。
そう考えると、小売業、ネットビジネス業の
中小企業で働くほとんどの人の職場が、
「自分の会社はブラック企業なのかもなぁ」
と思いながら働いてしまう可能性を含んだ
危ない環境にあることが分かります。
だから、そこらへんを考慮しながら、
経営者は従業員としっかりコミュニケーションを取って、
フォローしていく必要があります。
どうのこうの言いながら、経営者というのは、
自分の会社は我が子のように可愛いと思っているものです。
だから、自分の会社を「ブラック企業」だなんて、
これっぽっちも思っていません。
でも、そこらへんは、従業員のほうが、
案外、シビアな目で見ていたりするので、
自分の会社のブラック企業度は、
第三者の意見を冷静に聞きながら、
経営者は判断する必要はあるんだと思いますよ。
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編集後記
転職してお給料が下がり、労働環境が悪化したという、
いわゆる“キャリアダウン”の人は、
転職した人のうちの95%を占めるそうです。
なんとも恐ろしい数字ですが、
その背景には、一部の悪質な人材紹介会社にも問題があるようです。
例えば、サラリーマンの方で、
「あなたをヘッドハンティングしたい会社があります」
「あなたを幹部候補として迎え入れたい会社があります」
というお誘いを受けた経験のある人も多いと思います。
ちょっと浮かれてしまいそうな話ですが、
実は、このような電話の中には、
片っ端から電話をかけているケースがあったりするんです。
そして、直接、人材紹介会社の人と会うところまでこぎ着けて、
条件面で美味しい話をして、転職させる気分を高揚させて、
それで、その人を新たな会社に引っこ抜いちゃうんですね。
たとえその会社が、本当のブラック企業だったとしても、です。
なぜ、そんな強引なことをするのか?
それは、人材紹介会社の手数料は、
企業側からお金を受け取るものだからです。
つまり、その会社に何人の人を転職させるかで、
人材紹介会社で働く人のお給料が決まってしまうんですね。
だから、転職先の企業が成長していい会社だとか、
その人の仕事のやりがいとかを、
全ての人材紹介会社の人が、
真剣に考えて新たな会社を紹介しているわけではないのです。
片っ端から、正社員に電話をかけて、
片っ端から、転職気分にさせて、
片っ端から、依頼のあった会社に突っ込む。
こういうことを、ごく一部の悪質な人材紹介会社がやってしまうから、
転職する必要のない人まで巻き込んでしまって、
キャリアダウンのようなミスマッチが起きてしまうんだと思います。
だから、もし、身の回りに、
「俺、幹部候補のスカウトがあったんだぜ」
という人がいたら、
「まぁ、ちょっと落ち着こうぜ」と言って、
なだめてあげたほうがいいかもしれませんね。
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